契約方式によってカーリースでの買取は可能!メリットと注意点を解説
「カーリースの車は買取できるのか?」「契約満了後にはどのような選択肢があるのか?」このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
カーリースでリース車を買取することは、契約方式によって可能ですが、買取する際には注意点があります。
この記事では、以下の内容を解説します。
- カーリースの契約を満了した後の選択肢3つ
- 買取ができるカーリースの特徴2つ
- カーリースで買取をするメリット5つ
- カーリースで買い取る場合の注意点3つ
- カーリースを買取する4つの手順
最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
カーリースの契約を満了した後の選択肢3つ
カーリースの契約が終了した後の選択肢は、以下の通りです。
- リース車を返却し契約を終了する
- 新しいリース車に乗り換えて契約する
- 同じリース車に契約し続ける
目的に合わせてどうするか考えてみてください。
リース車を返却し契約を終了する
カーリースの契約満了後に、今後車に乗る予定がない場合は、カーリースを返却し、契約を終了させます。
まず返却時に残存価格の査定を受けます。
査定項目は、車に傷や汚れ・臭いがあるか、走行距離が制限を超えていないかです。
残存価格が契約時の設定価格より価値が上回っていると、キャッシュバックを受けられ、価値が下回っていると、差額の追加費用をカーリース会社に支払わなければいけません。
たとえば、リース車に傷や汚れ・臭いがある場合には、原状回復費用が請求されます。
走行距離が制限を超えていると、追加費用を支払います。
そのままリース車を購入する場合には、所有者が元の契約者になるので、これらの支払いは発生しません。
新しいリース車に乗り換えて契約する
カーリース契約満了後に、新しいリース車に乗り換える選択肢もあります。
返却時に乗っていたリース車の査定を受けてから、新しいリース車に乗り換える手続きをします。
契約時の設定価格より残存価格の価値が上回っていると、キャッシュバックが受けられ、新車の頭金に充当が可能です。
新しいリース車に乗り換える場合、最初の契約と同じように車種やグレード、オプション、契約期間を設定します。
このとき、実店舗に行かなくてもネットだけで簡単に手続きできるのも、カーリースの魅力です。
同じリース車を契約し続ける
カーリース契約満了後、同じリース車に乗りたい場合、契約し続けることが可能です。
そのまま同じリース車に契約を継続すると、新しい車を探すことがありません。
ただし、引き続き月額料金の支払いも発生します。
リース車は自分の所有物にはならないので、車の扱い方や走行距離、契約期間を見直して利用するのがおすすめです。
同じリース車を契約し続ける場合でも、再度カーリース会社の審査を受けなければいけません。
買取ができるカーリースの特徴2つ
すべてのリース車が買取できるわけではないですが、リース車の買取をすることも可能です。
カーリースで買取をする場合、以下の条件があります。
- オープンエンド方式で契約をする
- 買取可能なオプションをつける
リース車は原則返却が必要ですが、買取が可能な契約方式や、買取が可能なオプションをつけることで、買い取ることができます。
オープンエンド方式で契約をする
リース車を買取したい場合には、オープンエンド方式で契約している必要があります。
オープンエンド方式とは、契約時にカーリース会社から設定した残価が契約者に公開される契約方式です。
オープンエンド方式は、契約者の同意を得て残価が設定されるので、残価精算は契約者に責任があります。
契約満了時に、あらかじめ残価が分かっているので、残価相当分の支払いをすることで、リース車の買取が可能です。
一方、クローズドエンド方式では、契約時にカーリース会社から残価が公開されない契約方式です。
契約満了時に原状回復が必要になっても、残価が設定価格より下回っていても、残価精算は契約者に責任が発生しないため、追加費用を支払う必要がありません。
クローズドエンド方式は基本的に、車の買取が不可能です。
買取可能なオプションをつける
クローズドエンド方式のカーリースでも、買取可能なオプションをつけると、買取ができます。
買取が可能なオプションがない場合も、車の市場価値を参考にして、返却時に車両本体価格の代金を支払うことで、買取ができる場合もあります。
ただし、買取する際には、まとまった資金を用意しなければいけないことを理解しておきましょう。
契約期間中にカーリースを買い取りたくなる可能性があるのであれば、カーリース契約時に買取が可能なのか、契約中に買取できるプランに変更できるのか、確認することをおすすめします。
カーリースで買取をするメリット5つ
カーリースで買取をする場合にはメリットがあります。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 走行制限や契約期間を気にすることなく運転ができる
- 乗り慣れた車に乗り続けられる
- 好きなようにカスタマイズができる
- 自由に売却ができる
- メンテナンスが入ったきれいな車に乗れる
それぞれ詳しく解説します。
走行制限や契約期間を気にすることなく運転ができる
カーリースの買取を考えている場合、走行距離の制限や、契約期間を気にすることなく運転することが可能です。
カーリースは一般的に走行距離制限が設けられています。
走行距離が長くなるほど、車の価値が下がってしまい、制限を超えてしまうと、契約時の設定残価より契約満了時の残価価格が下がってしまいます。
走行距離を制限することで、設定残価より低くなることを防ぐためです。
走行制限を超えると、カーリース返却時に追加料金が発生しますが、買い取る場合には残価を考える必要はないので、マイカーのように運転ができます。
またカーリースは、契約期間中は原則中途解約が認められません。
そのため、契約時には将来予想されるライフスタイルを見据えて、契約期間を決めなければいけません。
しかし途中で予想できない生活状況により、車が不要になったり、乗り換える必要になったりすることもあるでしょう。
この場合、カーリースを買取してマイカーにすると、契約期間を考える必要がなくなるので、好きなタイミングで廃車や買い替えができます。
カーリースの1か月契約についてはこちら
カーリースの半年契約についてはこちら
カーリースの1年契約についてはこちら
カーリースの2年契約についてはこちら
カーリースの3年契約についてはこちら
カーリースの走行距離制限についてはこちら
乗り慣れた車に乗り続けられる
乗り続けていくと、リース車に愛着が湧き、契約満了時に手放したくないと思うことも少なくありません。
リース車の買取を行うことで、乗り慣れた車にずっと乗り続けることが可能です。
乗り慣れた車は、どこに行くにも安全に運転できます。
乗り続けたいのに手放さないといけないストレスや、一から新しい車に乗り換える手間の煩わしさを省くことが可能です。
車を買い取ることで、ずっと愛車と好きなだけドライブを楽しめるでしょう。
車にこだわりがなく仕方なく乗り換えるより、ずっと乗り慣れた車で安全に運転したいと思う方は、車を買い取ることをおすすめします。
方好きなようにカスタマイズができる
買取をした後は好きなだけカスタマイズができるようになります。
一般的に、リース車はカーリース会社の所有物であるため、返却時に原状回復が必要であり、カスタマイズができません。
機器類を取り付けた場合、取り外して返却するため、カスタマイズは最小限にしなければいけません。
しかし、車を買い取ると、好きなようにカスタマイズが可能です。
車のカスタマイズが好きな方や、自分好みの車にしたい方は、買い取ることを検討してみてください。
自由に売却ができる
リース車を買い取った後、自由に売却ができるようになります。
カーリース契約中は売却できませんが、車を買い取ると、そのまま乗り続けることもできますし、乗り換えや売却をすることも可能です。
売却で得られた金額は、新しい車に乗り換える資金に充てることができます。
ただし、車の状態や人気度、走行距離により、車の売却価格が変動します。
売却を前提とした買取の場合は、相見積もりを取り、車の相場を把握して買取するかどうかを検討しましょう。
メンテナンスが入ったきれいな車に乗れる
カーリースにメンテナンスプランをつけることで、きれいな車に乗れ、買取できます。
カーリースのメンテナンスプランは、車をきれいにするだけでなく、消耗品の交換や点検を行います。
定期的にメンテナンスを行うことで、車の状態を維持しやすく、数年運転した後に買い取っても、良い状態であることがほとんどです。
契約満了時に、メンテナンス後の状態が良いリース車を買い取って売却することで、査定額が期待できることでしょう。
カーリースを買取する場合の注意点4つ
カーリースを買取する際には、以下の注意点を把握する必要があります。
- 名義を自分で変更する必要がある
- 税金や維持費などのまとまった資金が必要になる
- 契約中は買取ができない
- カーリース会社からのサポートを受けられない
資金が必要であったり、手続きを自分で行わないといけなかったりするので、しっかり把握しておきましょう。
名義を自分で変更する必要がある
カーリースを買い取る場合、名義がカーリース会社から元契約者に変わります。
この際の名義変更は自分で行わなければいけません。
名義変更には手数料がかかり、買取側の負担になります。
車の所有者が変わる手続きには、名義変更のほか、ナンバーの所得、車庫証明や車検証の発行も必要になります。
カーリース契約期間中は、手続きに必要な業務はカーリース会社が行っていましたが、買い取る場合は自分で手続きをしなければいけません。
カーリース会社によっては、買い取る場合の名義変更を代行する会社もありますが、別途代行手数料が発生する可能性があります。
事前に確認することをおすすめします。
手続きが面倒だと感じる場合には、カーリースの買取はしない方が良いでしょう。
税金や維持費などのまとまった資金が必要になる
カーリースを買い取るときは、契約時に設定した残価や、車両本体価格などを支払う必要があり、まとまった資金が必要です。
具体的には次のような費用が発生します。
- 車両本体価格
- 名義変更手続きに発生する費用
- リサイクル料
- 消費税
- 自動車税
- 自賠責保険料
今までカーリース会社が支払っていた料金を、すべて元契約者が支払うことになります。
買い取る場合は、契約満了時にまとまった金額が必要になることと、買い取った後に不定期に支払いがくることを理解しておきましょう。
契約中は買取ができない
原則、契約期間中にリース車を買い取ることはできません。
途中で買い取りたいと考えても、中途解約は認められず、やむを得ない事情で認められた場合には、違約金が発生します。
違約金なしで買取ができるのは契約が満了してからです。
そのため、リース車が買取できるかどうかについては契約時に確認しておく必要があります。
買い取る可能性が契約前からある場合には、契約期間を慎重に考えましょう。
カーリース会社からのサポートを受けられない
カーリース契約期間中は、車両トラブルや税金納付手続きの際には、カーリース会社のサポートを受けることが可能でした。
しかし、リース車を買い取った後は、カーリース会社からのサポートが受けられなくなります。
万が一車のトラブルがあった際には、自分で解決しなければいけません。
買取後のトラブルや手続きはカーリース会社には対応してもらえないことも想定して、リース車を買い取るか検討しましょう。
カーリースを買取する手順
カーリースでリース車を買い取る手順は以下のとおりです。
- カーリース会社に電話をして買取可能か確認する
- リース車をできるだけ良い状態にしておく
- 契約時に設定した残価と、現在の残価を確認する
- 残価を支払い、車を買い取る
あらかじめ契約内容を確認し、契約の前に買取ができるかどうかをカーリース会社に確認しましょう。
オープンエンド方式の場合には買取ができますが、クローズドエンド方式の場合には買取ができないので、買取ができるオプションがつけられるかどうかも相談してください。
カーリースでの契約後は、リース車をきれいに保てるように定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。
自分で掃除できるところはないか、メンテナンスを頼めないかなどを確認し、できるだけ良い状態にしましょう。
リース車の状態をきれいに保つことで、残価が契約時の設定残価より上回る可能性があります。
契約時に設定した残価と現在の残価を確認し、追加料金があれば支払い、車を買取ます。
リース車を高額売却するためのポイント5つ
リース車を高額で売却するための、5つのポイントを紹介します。
- 売却の時期
- 走行距離は査定額に影響する
- 清掃やメンテナンスを行う
- 車検切れに注意を払う
- 複数の業者で査定を依頼する
以下で詳しく解説していきます。
売却の時期
売却の時期は「2月〜3月」と「8月〜9月」がおすすめです。
この時期は、中古車販売会社の決算期になります。
決算期は、少しでも売上をあげるために、大量に仕入れて在庫を増やそうとします。
そのため、値段が高くても買い取ってもらえる可能性が高くなるのです。
とくに3月と9月は、就職や進学の準備で車を必要とする方が増えるため、車の需要も増えます。
買い取ったリース車を売却するなら、車の需要が高まる「2月〜3月」と「8月〜9月」がベストでしょう。
走行距離は査定額に影響する
走行距離が多いほど、エンジンや部品の劣化が進んでしまうため、車の価値が下がってしまい、査定額に影響します。
走行距離が少ないと、査定額があがる可能性があります。
走行距離が多いと査定額に影響し、50,000kmや100,000kmを超えると大幅に査定額が安くなってしまうので、売却の際は走行距離に気をつけましょう。
清掃やメンテナンスを行う
車の汚れや傷があると、査定額が下がる可能性があります。
必ず掃除やメンテナンスをしてから、査定に出すようにしましょう。
大きなへこみや傷があり、良い状態でないまま売却すると、修理費用が発生し、査定額が低くなることがあります。
普段から清掃やメンテナンスを行うことが大切です。
車検切れに注意を払う
売却する場合は、車検が切れる前に売却しましょう。
車検が切れてしまってから査定をすると、売却はできますが公道を走れなくなります。
車検が切れた後では、買取業者まで車を運転して運べないので、レッカーの手配が必要です。
レッカーを手配すると運搬コストがかかってしまいます。
車検が切れる前に慌てて車検に出すと、車検代は自己負担になり損してしまいます。
車検切れには十分注意しましょう。
複数の業者で査定を依頼する
ディーラーではなく、複数の買取業者に見積もり依頼をし、相見積もりを取りましょう。
ディーラーの下取りは、新車を売ることを前提としているため、下取り価格が低くなります。
そのため、中古車の買取業者に査定を依頼します。
買取業者によって、得意としている車種や販売ルートも異なり、査定額にばらつきが出ますので、必ず複数の買取業者に見積もり依頼をしましょう。
まとめ
この記事では、カーリースの買取について解説しました。
カーリースを買取できる特徴は、契約がオープンエンド方式で契約をすることと、買取可能なオプションをつけることです。
リース車を買取するメリットは、走行距離や契約期間に縛られずに運転できることや、好きにカスタマイズでき、乗り慣れた車に乗り続けられるのは、大きなメリットでしょう。
一方、カーリースで買取をする注意点は、名義変更は自分で行うことや、各種税金や車両本体価格などのまとまった資金が必要であること、今後カーリース会社のサポートも受けられなくなることです。
カーリースで買取できる特徴や、メリット、注意点を理解し、カーリースで買取をするか、このまま契約を続けるか、違うリース車に契約するか、ライフスタイルに合わせて検討しましょう。
この記事の監修者
ctn-magazine
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