コンパクトカーってどんな車? 軽自動車や普通車との違いとメリット・デメリット

コンパクトカーは、運転のしやすさと経済性を両立した人気の高い自動車カテゴリーです。
この記事では、コンパクトカーの基本的な定義から、軽自動車との違い、メリット・デメリットを詳しく解説します。
人気車種やおすすめの選び方にも触れるため、車選びの参考にしてください。
目次
コンパクトカーとは?まずは基本的な定義を解説
コンパクトカーには法律などで定められた明確な定義はありませんが、一般的には道路運送車両法における「小型自動車」に分類される車を指します。
小型自動車は、排気量が661cc超2000cc以下、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下という基準が定められています。
この基準を満たす車両には「5」から始まるナンバー(5ナンバー)が交付されます。
コンパクトカーの多くは、この5ナンバーの規格に収まるサイズで設計されています。
コンパクトカーと軽自動車の明確な違いを4つのポイントで比較
コンパクトカーと軽自動車は、どちらも小さなサイズの車という共通点がありますが、規格や性能には明確な違いが存在します。
ここでは、排気量とナンバープレート、乗車定員、維持費、そして走行性能という4つの主要なポイントに絞って、それぞれの違いを具体的に比較し、解説します。

排気量とナンバープレートの違い
コンパクトカーと軽自動車の最も大きな違いは、エンジン排気量の規格です。
軽自動車の排気量は660cc以下と定められており、ナンバープレートは黄色になります。
一方、コンパクトカーは軽自動車の規格を超える排気量を持ち、一般的には1000ccから1500ccクラスのエンジンを搭載しています。
これにより、コンパクトカーは白色のナンバープレート(自家用)が交付されます。
ナンバープレートはボディサイズによっても変わり、コンパクトカーは主に5ナンバーですが、全幅が1.7mを超えると普通自動車と同じ3ナンバーになります。
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乗車定員と室内空間の違い
乗車定員とそれに伴う室内空間の広さも、両者を区別する重要なポイントです。
軽自動車の最大乗車定員は、法律で4名までと定められています。
これに対し、コンパクトカーの多くは乗車定員が5名に設定されています。
そのため、友人や家族など、大人数で乗車する機会がある場合にはコンパクトカーが適しています。
また、車内空間もコンパクトカーの方が広く設計されているため、後部座席に大人が乗っても比較的ゆったりと座ることができ、長距離の移動でも快適に過ごしやすいでしょう。
維持費(税金・車検費用)の違い
車の所有にかかる維持費、特に税金や車検費用にも違いが見られます。
軽自動車は、軽自動車税や自動車重量税が安く設定されており、維持費を最も抑えられる点が魅力です。
コンパクトカーは普通車に分類されるため、これらの税金は軽自動車よりも高くなります。
しかし、排気量1000cc超1500cc以下の自動車税は、それ以上の排気量を持つセダンやミニバンなどと比較すると安価です。
車検費用に含まれる自賠責保険料や印紙代も、軽自動車と普通車では金額が異なります。
走行性能と安定性の違い
走行性能と安定性においても、排気量や車体サイズの違いが影響します。
排気量の大きいコンパクトカーは、軽自動車に比べてエンジンのパワーに余裕があるため、発進や加速がスムーズです。特に、高速道路での合流や追い越し、急な上り坂などでは、その差を実感しやすいでしょう。
また、コンパクトカーは軽自動車よりも車体が大きく重量があるため、直進安定性やコーナリング時の安定感に優れています。横風の影響も受けにくく、より安心して運転できる安全性の高さも特徴です。
コンパクトカーのメリット
コンパクトカーが多くの人に選ばれる理由は、その数多くのメリットにあります。
軽自動車では少し物足りないけれど、大きな普通車は必要ないというニーズに的確に応えてくれます。
ここでは、購入を検討する際に知っておきたいコンパクトカーのメリットを5つのポイントに分けて具体的に解説します。

小回りが利き運転しやすいサイズ感
コンパクトカーの最大のメリットの一つは、小さいボディサイズによる運転のしやすさです。
全長や全幅が抑えられているため車両感覚をつかみやすく、狭い路地でのすれ違いやUターン、駐車場の車庫入れなどが容易に行えます。
特に、最小回転半径が小さく設計されているモデルが多く、ハンドルの操作量が少なくてもスムーズに曲がることが可能です。
この小回りの良さは、街中での運転が多い人や、運転にまだ慣れていない初心者にとって大きな安心材料となります。
燃費性能に優れガソリン代を節約できる
燃費性能の高さもコンパクトカーが持つ大きな利点です。
軽量な車体に効率の良いエンジンを組み合わせているため、ガソリンの消費を抑えられます。
特に近年では、ハイブリッドシステムを搭載した車種が数多く登場しており、驚くほど低燃費なモデルも少なくありません。
燃費が良いと給油の回数が減るだけでなく、日々のガソリン代を大幅に節約することにつながります。
通勤や買い物などで日常的に車を使う人にとって、この経済的なメリットは非常に大きいでしょう。
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軽自動車よりパワフルで高速道路も快適
軽自動車の規格(660cc以下)を超える排気量を持つコンパクトカーは、よりパワフルな走行が可能です。
発進時の加速がスムーズで、信号の多い市街地でもストレスなく運転できます。
特にその恩恵を感じられるのが、高速道路での走行です。
エンジンに余裕があるため、合流や追い越しもスムーズに行え、長距離を移動する際の疲労も軽減されます。
乗車人数が増えたり、坂道を登ったりする場面でも、軽自動車に比べて力強い走りを維持できる点がメリットです。
普通車に比べて車両価格や税金が安い
コンパクトカーは、セダンやミニバンといったより大きな普通車と比較して、車両本体の価格が安く設定されているモデルが多い点も魅力です。
購入時の初期費用を抑えることができるため、初めて車を持つ人や、セカンドカーを探している人にも適しています。
また、維持費の面でもメリットがあります。
自動車税は排気量に応じて課税されるため、排気量の大きい普通車よりも安くなります。
燃費の良さも相まって、購入後にかかるトータルコストを低く抑えることが可能です。
車種の選択肢が豊富でデザインも多様
国内外の多くの自動車メーカーがコンパクトカーの開発に力を入れており、多種多様な車種から選べるのも大きな利点です。
トヨタ、日産、ホンダといった主要メーカーからは、それぞれ特徴の異なる人気モデルが販売されています。
ボディタイプも、一般的なハッチバックだけでなく、室内空間の広いトールワゴン、スタイリッシュなSUV、そして少数ですがセダンタイプも存在します。
デザインやカラーバリエーションも豊富なため、自分の好みやライフスタイルに合ったお気に入りの一台を見つけやすいでしょう。
購入前に知っておきたいコンパクトカーの3つのデメリット
多くのメリットを持つコンパクトカーですが、購入後に後悔しないためには、そのデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。
コンパクトなボディサイズや価格設定は、利点であると同時に、特定の状況では弱点となる可能性もあります。

大人数での乗車や広い荷室は期待できない
コンパクトカーの乗車定員は5名ですが、後部座席に大人3人が乗ると、かなり窮屈に感じることがあります。
短距離の移動であれば問題ないかもしれませんが、長距離のドライブには不向きな場合が多いでしょう。
また、ボディサイズが小さい分、荷室のスペースも限られています。
日常の買い物程度なら十分ですが、大きなスーツケースやゴルフバッグ、キャンプ用品などを積む際には、スペース不足を感じる可能性があります。
後部座席を倒して荷室を拡大できる車種がほとんどですが、その場合は乗車人数が制限されます。
坂道などではパワー不足を感じる場合がある
軽自動車よりは力強いものの、排気量の大きい普通車と比較すると、走行性能の面で見劣りする場面もあります。
特に、大人数で乗車している時や、荷物をたくさん積んでいる状態で急な坂道を登る際には、エンジン音が大きくなったり、アクセルを踏んでも思うように加速しなかったりと、パワー不足を感じる可能性があります。
高速道路での追い越しなど、瞬発的な加速が求められる状況でも、やや力不足と感じることがあるかもしれません。
試乗などを通じて、自分の使い方で十分なパワーがあるか確認することが重要です。
普通車と比べると内装が簡素なモデルが多い
車両価格を抑えるため、内装の質感は上位クラスのセダンやSUVなどと比較すると簡素な傾向にあります。
ダッシュボードやドアトリムなどに硬質なプラスチック素材が多く使われていることが多く、高級感を重視する人には物足りなく感じるかもしれません。
もちろん、これは車種やグレードによって大きく異なり、最近では上級グレードを中心に、ソフトパッドや加飾パネルを用いて質感を高めたモデルも増えています。
しかし、基本的なモデルでは、コストを意識した内装であることが多いと認識しておくと良いでしょう。
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コンパクトカーはこんな人におすすめ!3つの特徴
コンパクトカーのメリットとデメリットを理解すると、どのような人にこのカテゴリーの車が向いているかが見えてきます。
ここでは、コンパクトカーが特にどのようなニーズやライフスタイルを持つ人におすすめなのかを、3つの特徴に分けて解説します。

主に街乗りや通勤で車を使う人
毎日の通勤や近所への買い物など、市街地での運転がメインとなる人には、コンパクトカーが最適です。
小回りが利くため、狭い道や駐車場でもストレスなく運転でき、頻繁な乗り降りの際にも取り回しが楽です。
また、街中では燃費性能の良さが光り、ガソリン代の節約に直結します。日常生活の頼れる足として、その機動性と経済性を最大限に発揮してくれるでしょう。
週末に少し遠出する程度の使い方であれば、走行性能にも十分満足できるはずです。
運転に慣れておらず取り回しの良い車を求める人
免許を取得したばかりの初心者や、長年運転から離れていたペーパードライバーなど、運転に自信がない人にもコンパクトカーはおすすめです。
車両感覚がつかみやすいコンパクトなボディサイズは、運転時の心理的な負担を軽減してくれます。
視界が広く、死角が少ないように設計されたモデルも多く、安心して運転に集中できます。
特に、駐車支援システムなどの先進安全装備が充実した車種を選べば、車庫入れなどの苦手な操作もスムーズに行えるようになります。
車の購入費用や維持費を抑えたい人
車の購入にかかる初期費用や、所有し続けるための維持費をできるだけ抑えたいと考えている人にとって、コンパクトカーは非常に合理的な選択肢です。
車両本体価格が比較的安いモデルが多く、購入のハードルが低いのが魅力です。
さらに、自動車税や自動車重量税といった税金も、排気量の大きい普通車に比べて安く済みます。
燃費性能の高さによるガソリン代の節約効果も加わり、購入から維持まで、トータルでかかるコストを効果的に管理することが可能です。
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初心者必見!おすすめコンパクトカー
ここからは、初心者の方でも安心して乗れる、特におすすめのコンパクトカーをご紹介します。
それぞれの車種が持つ個性や特徴を詳しく解説し、あなたのカーライフにぴったりの一台を見つけるお手伝いをします。ぜひ比較検討の参考にしてください。

トヨタ「アクア」
トヨタ「アクア」は、優れた燃費性能と扱いやすいサイズ感が特徴のコンパクトカーです。
全グレードでハイブリッドシステムを搭載しており、特に高い燃費性能を求める方におすすめいたします。
普段使いに十分なパワーと、静かで滑らかな走行フィールも魅力の一つです。
また、先進安全装備も充実しており、初めて車を運転する方でも安心してご利用いただけます。運転のしやすさや経済性を重視する方から特に支持を集めている人気の車種です。
ホンダ「フィット」
ホンダ「フィット」は、広い室内空間と優れた視界、そして運転のしやすさが魅力のコンパクトカーです。
独自のセンタータンクレイアウトにより、同クラスのコンパクトカーの中でもトップクラスの広々とした室内と荷室を実現しています。
特に後席の足元空間は広く、長距離移動でも快適に過ごせます。また、ハイブリッドモデルはクラストップレベルの低燃費を誇り、ガソリン代を抑えたい方にもおすすめです。
多彩なシートアレンジが可能で、荷物の積載性も高いため、日常使いからレジャーまで幅広いシーンで活躍します。
安全性にも配慮されており、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載している点も安心材料です。
スズキ「ソリオ」
スズキ「ソリオ」は、コンパクトなボディながらも広々とした室内空間が特徴のトールワゴンタイプのコンパクトカーです。
全高が高く、後席にスライドドアを採用しているため、お子さまの乗り降りや荷物の積み下ろしが非常にしやすい点が魅力です。
特に、後席の足元空間は広く、大人でもゆったりと座れるため、家族での利用にも適しています。
また、マイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルもあり、優れた燃費性能と軽快な走りを両立しています。
取り回しの良いサイズ感と、使い勝手の良い室内空間を重視する方におすすめのモデルです。
口コミも参考に
コンパクトカー選びでは、実際にその車を所有している人たちの声である「口コミ」が非常に参考になります。
カタログや試乗だけでは分からない、日々の使い勝手や走行性能、燃費の実情、さらには購入後のトラブル事例など、リアルな情報が詰まっているからです。
是非一度、ディープラスで契約した方々の口コミも確認することをお勧めします。
まとめ
コンパクトカーは、軽自動車の経済性と普通車の走行性能を両立させた、バランスの取れた自動車カテゴリーです。
小回りが利く運転のしやすさ、優れた燃費性能、そして多様な車種から選べる選択肢の豊富さが大きな魅力といえます。
一方で、乗車人数や積載量には限りがあり、内装の質感やパワーの面では上位クラスの車種に及ばない点も存在します。
主に街乗りで使い、購入費用や維持費を抑えたい人、運転のしやすさを重視する人にとって、コンパクトカーは非常に適した選択肢となるでしょう。
自身のライフスタイルや車の使い方を考慮し、メリットとデメリットを比較検討することが、最適な一台を見つける鍵となります。
この記事の監修者

ディープラス編集部
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