カーリースにペットを乗せてもOK?気をつけるポイントも解説!

カーリースを検討している方の中には、「ペットを車に乗せても大丈夫?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
リース車両はあくまで返却を前提とした契約のため、ペット同乗に関しては注意が必要です。
本記事では、カーリースでペットを乗せてもOKなケースや、ペット同乗時に気をつけるべきポイント、トラブルを避けるための工夫などを詳しく解説します。
愛犬・愛猫とのお出かけを安心して楽しむために、ぜひチェックしておきましょう。
カーリースにペットを同乗させても大丈夫なの?
カーリース車にペットの乗車を禁止しているカーリース会社は、ほとんどありません。
ただし、契約時にペットを同乗させてもよいのかという、確認が必要です。
カーリース会社によって対応は異なり、条件つきであればペットの同乗を可能としているカーリース会社もあります。
カーリース車の所有権はカーリース会社なので、契約満了時は返却をしなければいけません。
ペットと一緒に車でお出かけしたい場合には、契約時にカーリース会社に確認をしておきましょう。
ペットは法律上、乗員人数としてカウントされず、荷物として見なされます。
車の乗車定員とは、人が車に乗車できる人数のことを指します。
5人乗りの車に、5人とペット1匹が乗車しても問題はありません。
ペットは荷物扱いになるので、その車の最大積載量を超えなければ、大型犬でも乗車できます。
カーリース車を検討する際は、ペットの大きさによっては最大積載量を確認することをおすすめします。
カーリースにペットを同乗させる場合の注意点
カーリースにペットを同乗させる場合、あらかじめ知っておくべき注意点があります。
- 返却時に原状回復費用が発生することがある
- 契約方式によって差額請求されることがある
上記は知らなかったでは済まされず、契約満了時に高額の請求が発生することがあります。
返却時に原状回復費用が発生することがある
カーリース車にペットを同乗させた場合、ペットがつけた臭いや傷により、返却時に原状回復費用が発生することがあります。
カーリースは契約満了時に、カーリース車を原状回復して返却する定めがあります。
ペットがカーリース車に同乗すると、ペット特有の臭いや傷がついたり、糞尿でシートが汚れたりすることがあります。
汚れや臭いがついてしまうと、契約時に定めた予定残価より、車の価値が下がってしまいます。
カーリース車を原状回復するには、クリーニングや傷がついたパーツの交換をしなければいけないため、契約者に原状回復費用が請求されるのです。
ペットと同乗してカーリースライフを楽しみたいなら、カーリース会社によって、原状回復費用が補償されるプランや、契約満了時にカーリース車をもらえるプランが用意されていることがあるため、事前に確認することをおすすめします。
契約方式によって差額請求されることがある
カーリース車の契約方式には、「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」があります。
オープンエンド方式
契約時に、カーリース会社が契約者に残価を掲示し、契約満了時に残価精算する契約方式です。
残価精算とは、契約時に設定した残価と、契約満了時の査定額との差額精算です。
ペットがつけてしまった汚れや臭いがついたままの場合、査定額が下がってしまい、契約当初に設定した残価との差額が生じます。
この場合、差額分を支払う必要が発生します。
クローズエンド方式
契約時に、カーリース社が設定した残価を契約者に開示することはありません。
そのため、契約満了時に残価精算を行う必要がなく、カーリース車にペットによる汚れや臭いがついていても、差額精算をせずに済みます。
カーリースにペットを同乗させる場合の気をつけたいポイント
カーリースにペットを同乗させる場合、気をつけたいポイントがあります。
契約満了時に現状のままカーリースを返却ができるようにしたり、ペットの健康に気をつけるようにしたりを注意することです。
以下で詳しく解説いたします。
ペットをケージに入れる
カーリース車にペットを同乗させる場合は、必ずケージに入れて同乗しましょう。
普段おとなしいペットでも、車に乗車するという慣れない環境下に置かれた場合、興奮して暴れてしまうことがあります。
ペットが暴れた結果、カーリース車内に傷がつく恐れがあります。
ペットが車内を動き回ることで、運転者はそちらに目が行き、運転の妨げになり、交通事故に繋がる恐れもあります。
カーリース車にペットを同乗させる場合は、ペットを必ずケージに入れましょう。
ケージが使えない場合は、代わりに専用グッズもありますので、検討してください。
日頃からこまめに清掃する
ペットをカーリース車に乗せるなら、日頃からこまめに清掃をしましょう。
ペットをケージに入れていても、ペットの毛が車内に落ちたり、シートに臭いがついてしまうことがあります。
ペットの臭いは第三者からみると、気になるものです。
日頃から車内の清掃をしておくことで、契約満了時にカーリース車を返却するときに、クリーニング費用や原状回復費用の負担が軽くなる可能性があります。
車内だけではなく、ペットも日頃からきれいにしておくと、車内に汚れや臭いがつきにくくなるでしょう。
ペットをカーリース車に同乗する場合は、ケージにペットを入れても、日頃から清掃する必要があります。
汚さないための工夫を施す
ペットを同乗させる場合には、ペットの安全と車内を清潔にするグッズを使用することをおすすめします。
本項では以下のグッズについて紹介します。
- ドライブ用ハーネス
- ペット用ドライブシート
- ドライブボックス
ドライブ用ハーネス
ドライブ用ハーネスは、ペット用のシートベルトのことです。
ペットの身体につけてシートベルトに繋げて、車内で動き回らないようにします。
ペットの動きを防止することで、以下のリスクを軽減できます。
- 車内への毛の散乱防止
- 車内の傷つきを防止
- ペットと運転者の安全確保
サイズ調整が可能なものや、リードにつけられるタイプなど、ペットへの負担が少なく飼い主が使いやすい製品を選ぶとよいでしょう。
ペット用ドライブシート
車の座席に取り付けるシートカバーで、ペットによる汚れや傷を防ぎます。
ケージに入れたペットを乗せる際にも便利です。
大きなペットにはドライブシートが特に有効で、落下防止機能や防水・防汚加工のあるものがお手入れしやすくおすすめです。
ドライブボックス
車のシートに固定して使うボックス型のペットシートです。
ケージと違い出入り口が開いているため、ペットの様子を確認しやすいのが特徴です。
以下のリスクを減らせます。
ドライブボックスを使用することで、以下のリスクを軽減できます。
- ペットの自由な動きすぎの防止
- 車内への毛や汚れの付着防止
- ペットの車酔い軽減
安全のため、ペットのサイズに合ったものや防水・防汚加工のある製品を選ぶと安心です。
ペットの様子に気を配る
いつもと違う場所にいると、ペットに体の変化が起こることがありますので、常にペットの様子に気を配る必要があります。
以下で具体的に説明します。
ペットの体調を確認する
車にペットを乗せる前や走行中も、ペットの体調に注意しましょう。
ペットも人間と同じように、車酔いをします。
ペットの車酔いは車の揺れや車内の臭い、慣れない環境に対するストレスが原因と言われています。
車酔いの初期症状には以下があります。
- 欠伸を頻繁にする
- 普段よりも頻繁に鳴く
- 落ち着きがなくソワソワする
具合が悪くなると以下の症状が見られます。
- 呼吸が荒くなる
- 体が震えだす
- ヨダレや鼻水が出る
さらに酷くなると、下痢や嘔吐をしてしまいます。
下痢や嘔吐は車内の汚れや臭いの原因になるため、こまめな空気の入れ替えや休憩を取りながら、ペットの状態をこまめにチェックしましょう。
ペットを車内に残したままにしない
ペットを車内に単独で残すことは絶対に避けてください。
理由は以下の通りです。
- ペットの予測不能な行動による事故やトラブルのリスク
- ペットがドアのロックをかけて閉じ込められる恐れ
- ペットが運転席のハンドルやレバーを操作し、車が動き出す危険
- 夏場は車内温度が急激に上昇し、熱中症で命に関わる可能性
特に夏場は、冷房を切ると短時間で車内の温度が外気温より高くなり、熱中症のリスクが高まります。
ペットを車内に残して車から離れることは、重大な事故や健康被害につながるため絶対にやめましょう。
カーリース車でペットが快適に過ごすためのコツ
ペットと一緒にお出かけしたい場合には、カーリース車を選ぶ段階でペットが快適に過ごせる車を選ぶ必要があります。
ペットも契約者も、車内では快適に過ごしたいものです。
車内の空間を広くする
ペットをカーリース車に同乗させるのであれば、車内が広いカーリース車を選びましょう。
車内が狭いと、ペットのケージを出し入れすることが困難になり、ペットもストレスを感じやすくなります。
車内が広いと、ペットも同乗者も負担なく過ごせるでしょう。
助手席にペットを乗車させる場合は、運転席と助手席に溝がないベンチシートタイプの車を選ぶと、よりペットが快適に過ごせるようになるでしょう。
シートアレンジができる車であれば、ペットの世話がしやすいスタイルに設定可能です。
車高が低く乗り降りしやすい車を選ぶ
ペットが自力で乗り降りできる場合、ペットが乗り降りしやすいように、車高が低い車を選ぶとよいでしょう。
車高が低いと、ペットの体への負担が少なくなります。
ペットにとって高いところにステップがある車や、足腰に不安があるペットには、ペット用のスロープをつける方法もあります。
ペットにとって乗り降りのしやすさも、車選びの際に重視するポイントです。
ハンズフリーのドアがおすすめ
ペットを同乗させるのであれば、ドアの開閉がしやすいハンズフリーの車を選ぶとよいでしょう。
ハンズフリーでドアは手を使わずにドアを開けることができるので、ペットを抱えていたり、荷物が多いときでも簡単に乗り降りができます。
車内を適温に保つようにする
ペットも人間と同じように快適に過ごすためには、車内を適温に保てる車を選ぶ必要があります。
ペットも人間と同じように、温度や湿度・紫外線の影響を受けます。
ペットは声に出して症状を伝えられないため、エアコンで温度調節がしやすい車を選ぶことが大切です。
紫外線や赤外線カットができるガラスを採用している、適温を保ちやすく快適に過ごせる車を選ぶこともポイントになります。
まとめ
カーリース車にペットを乗せること自体は問題ありませんが、契約者もペットも負担が大きくならないよう配慮が必要です。
日頃の車内清掃はもちろん、ペット用のドライブグッズを使って車内を汚さない工夫をしましょう。
また、ペットの体調管理にも注意し、体調が悪いときは無理に乗せないことが大切です。
さらに、短時間でもペットだけを車内に残さないよう十分に気をつけてください。
ペットも契約者も快適に過ごせるよう、負担を減らしたカーリースライフを送りましょう。
この記事の監修者

ディープラス編集部
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