カーリースでの納車の流れは?納車されるまで代車はある?
車を所有せずに利用することができるカーリースは、さまざまなメリットがあります。
その一方で、カーリースは納車に時間がかかるという話を聞いたことがある方もいるでしょう。
カーリースではすぐに納車されることはあるのでしょうか。
また、納車まで時間がかかるという場合、代車の手配などのサービスはあるのかについても、この記事で解説します。
目次
カーリースは即納?基本的なカーリースの納車の流れ
車を利用したいというとき、最初に思い浮かぶ選択肢としては車の購入でしょう。
しかしながら、車の購入にはまとまった資金が必要となり、必ずしも車がほしいタイミングで購入のための資金を捻出できるとは限りません。
このようなときに有力な選択肢となるのがカーリースです。
しかし、カーリースは車を使いたいタイミングですぐに車が使えるというスピード感があるものなのでしょうか。
カーリースの利用を申し込んでからの納車までの流れについて、以下で解説します。
カーリースの申し込みの仕組み
まず、カーリースの申し込みからの仕組み・流れについて理解することが、カーリースにおける納車までの手続きを具体的にイメージするうえで役立ちます。
カーリースはレンタカーとは異なり、「この車に乗りたい!」とカーリース会社に申し込んでも、その場でリース車を貸してもらえるわけではありません。
申し込みを行うと、カーリース会社による「審査」があり、その後「車両登録」の手続き、そして、「納車」という順番で手続きが進みます。
新車の購入とあまり変わらないスピード感と考えておくと間違いないでしょう。
もちろん、店頭に在庫のある中古車をリースするという場合であれば、新車の場合よりは納車までの時間が短縮できますが、それでも即日ということはほとんどありません。
つまり結論から申しあげると、「基本的にカーリースで即日納車は実現が難しい」といえるのです。
一部即納サービスを謳うカーリースがあることも事実ですが、新車の在庫が豊富で、契約者の希望車種が在庫の中にあり、なおかつ諸手続きがその日のうちに終わるというハードルをクリアしなければ、即納は実現しないと考えてよいでしょう。
カーリース契約の審査・契約手続き
先の項目で解説した「審査」についてもう少し詳しく解説しましょう。
カーリースの契約においては、基本的にカーリース会社による「審査」が行われます。
審査がある理由としては、カーリースの契約は基本的に長期的な契約となるため、契約期間中に問題なくリース料金を払い続けることができるかの確認です。
契約者の支払い能力に問題がないかどうかという点が審査の対象となります。
そのため、収入の確認や勤務先、就業状況、場合によっては連帯保証人の用意などが必要となります。
それらの情報をもとにカーリース会社が審査を行い、審査に通過した場合にのみ、カーリースの契約手続きに進むことができます。
車両登録の手続きが完了してから納車される
次に、車両登録の手続きがあります。
これは、カーリース会社が車を調達した後に車を公道で走行させるために行う登録手続きです。
こうした手続きにも数日かかることがあり、これも即納を難しくしている理由の一つです。
また、カーリース会社が行う車両登録の手続き以外にも、契約者側では車の保管場所である車庫証明の取得が必要となるため、即納を実現するのはカーリース会社と契約者の双方にとってハードルが高いのです。
<h3>納車には時間がかかるケースも
また、手続き関連以外にも即納が難しいケースがあります。
それが、車両本体の納車に時間がかかるケースです。
たとえカーリース会社が保有している在庫をリースに出すとしても、カーリース会社が全国展開しているケースなどでは、申込みのあった店舗に保管場所から車を輸送しなければならないケースがあります。
また、新車では申し込みが入った後に車を調達するため、直ちに希望の車が調達できるとは限らないという事情があります。
ここまでに解説してきた内容が、カーリースにおいて「即納」が難しいことの理由となります。
カーリースで納車に時間がかかるケースとは?
カーリースでは即納が難しいということを解説してきましたが、納車までに時間がかかってしまうケースにはいくつかのパターンがあります。
単純に手続きに時間がかかるということや、契約者側の不備というケースもありますが、カーリース会社・契約者双方にとって如何ともし難い理由で納車に時間がかかるというケースもあります。
以下では、カーリースで納車までに時間がかかってしまうパターンを解説します。
人気車種・グレードだった
カーリースの対象となる車はたくさんの種類がありますが、やはり運転する人にとって好ましい車には一定の傾向があります。
こうした傾向をもとに、運転者に選ばれることが多い車を「人気車種」などと呼ぶことがあります。
当然人気の車種・グレードの車であれば、市場において在庫が少なくなり、申し込みが殺到します。
契約者が申し込みをしているカーリース会社以外のカーリース会社が先に確保してしまえば、契約者が申し込みをしているカーリース会社がその車を入手するには、時間がかかってしまいます。
契約者の希望する車が人気車種・人気グレードであることは、シンプルに即納が難しくなる理由のひとつであるといえます。
また、近年では世界的に半導体不足が叫ばれています。
車種によっては、こうした半導体不足の影響もあって、通常よりも納期がさらに長くなっている新車もあります。
リース契約が多い時期だった
カーリース契約者が申し込んだ車種・グレードが人気のものであったという事情以外にも、申し込んだ車種が確保できないケースがあります。
それは、リース契約が集中する時期です。
リース車の需要が高まる時期というのは明確に決まっているわけではありませんが、たとえば大学生が就職活動やそれに伴う引越しなどのために一斉にリース車を契約したタイミングであったり、企業において異動・転勤によって急遽車が必要となる人が増える時期などは、リース車の在庫が少なくなるケースが考えられます。
契約手続きの不備で時間がかかった
先に解説したように、カーリースの契約においては審査や書類提出などのさまざまな手続きがあります。
こうした手続きは、カーリース会社だけでできるものではなく、契約者自身が行わなければならないものもあります。
カーリース会社はこうした手続きに慣れているためにスムーズに進行することがほとんどですが、リース契約に慣れていない契約者側は、必要書類が抜けてしまったり、誤りがあったりなどで、契約処理が遅れてしまうケースがあります。
契約処理が遅れると、それだけ納車までの時間もかかってしまうことになるので、注意が必要です。
納車までの間にカーリースで代車は出る?
さて、ここまで解説してきたように、カーリースでは納車までの時間がかかることがわかりました。
しかし、すぐにでも車を使いたいという需要があることも確かです。
車検などの手続きの際に、「代車」を利用したことがある方は、カーリースで「代車」が出るのではないかと考えたことがあるのではないでしょうか。
納車までの間、カーリースでは代車が出るのかについて解説します。
カーリース契約では基本的に代車は出ない
結論から言うと、残念ながら基本的にカーリースにおいて、代車が出ることはありません。
そのため、カーリース契約を申し込んだ人がリース車を待っている間、カーリース会社が契約者にできることは、できるだけ早く納車をするということに尽きます。
契約者が代車代わりに車を調達する方法については、後に解説します。
ただし、短納期のカーリースはある
カーリースでは代車が出ることは基本的にありませんが、納車までの期間が短いカーリースはあります。
代表的な存在は中古車のカーリースで、中古車の場合にはカーリース会社の在庫からリース契約を結ぶので、車の調達にかかる期間が大幅に短縮されます。
また、新車のカーリースにおいても、カーリース会社がすでに在庫として持っている新車を対象としたカーリースであれば、同様に納車までの期間は短縮されるケースが多いでしょう。
<h3>事故時の任意保険による代車は例外</h3>
カーリースで代車が出るわけではありませんが、カーリース契約中に、契約者自身で加入した任意保険に代車の手配が含まれていれば、事故時に代車を利用することは可能です。
ただし、カーリースで全損事故を起こした場合には、次の車の納車を待つということは基本的になく、強制解約となってしまいます。
修理の間の代車ということであれば、任意保険で貸し出される代車を利用するのがよいでしょう。
カーリースの納車待ちの間はどうする?
ここまでの解説で、カーリースでは基本的に代車は出ず、納車は即日納車が難しいということがわかりました。
では、カーリースの契約を申し込んだものの、すぐにでも車を使いたいという場合にはどのような選択肢があるのでしょうか。
以下では、カーリースの納車待ちの間に利用できる選択肢について解説します。
レンタカーを利用する
まずもっともイメージしやすい選択肢が、レンタカーでしょう。
レンタカーは旅行先などでその場で利用できるほど気軽に車を使える選択肢です。
基本的に、レンタカーの契約期間は1日単位や数時間単位など、短い期間での利用が想定されています。
そのため、カーリースの納車待ちという限定された期間を凌ぐにも都合がよいでしょう。
特に、毎日必ず車を使うわけではなく、必要に応じて数日に1日、あるいは1週間に1日などのスパンで車を利用したいという方にとっては、活用しやすい選択肢です。
昨今の半導体不足などで新車のカーリースの場合、納車までに1ヶ月以上かかるというケースもあります。
より長期のレンタカー契約であるマンスリーレンタカーなどの選択肢を候補に入れるのもおすすめします。
カーシェアを利用する
日本では2002年から開始された「カーシェアリング」サービスを利用するというのも、カーリースの納車待ちを凌ぐ手段としては有効です。
カーシェアリングとは、複数の人で車を共同所有するという方式です。
日本におけるカーシェアリングでは、まずカーシェアリングを提供しているサービスの会員となり、その後、予約によって時間を指定して車を借りて利用することができます。
一般的には予約をした時間に車のステーションに足を運び、会員カードなどを使用して車のロックを解錠し利用しますが、最近ではスマホなどで解錠できるタイプのものもあります。
所有せずに車を利用するという意味では、レンタカーやカーリースと似ている契約形態であるといえます。
ただし、利用が終わったあとの返却場所が厳密に指定されている場合もありますので、どのような利用ができるのかについてはカーシェアのサービスを提供している企業のウェブサイトなどで確認するのがよいでしょう。
知人や家族の車を借りる
知人や家族の車を借りるというのも、カーリースの納車待ちの間ではよい選択です。
基本的に家族のものであれば、借りる際に費用を請求されることはなく、ガソリン代だけで利用できるなど、コストを大幅に抑えることができます。
知人・友人の場合には、ガソリン代に加えて謝礼などを用意するケースもあるでしょうが、レンタカーなどで車を借りるよりは、コストパフォーマンスに優れます。
ただし、いずれのケースであっても注意するべきなのは任意保険です。
他人の車を運転していて事故を起こした場合、無保険ですと相手方への事故の補償はすべて自分が支払わなければならなくなる可能性があります。
車を所持しているわけではないので任意保険は必要ない、と考えるのではなく、車を運転するときには任意保険に入っておくことを心がけるのがよいでしょう。
短期間のカーリースを利用する
本体のカーリース契約での納車を待っている間に、すぐに乗りたい期間を短期間のカーリースで賄うという方法も、ないわけではありません。
カーリースを複数台契約する、いわゆる「二台持ち」も、契約に問題がなければ可能です。
ただし、納車待ち期間のカーリースについては、期間の設定に十分注意する必要があります。
なぜならば、カーリースは途中解約ができない契約となっていることが一般的であるためです。
カーリースを途中解約することは認められていませんが、万が一交渉によって途中解約ができることになったとしても、カーリース会社から残りのリース期間の利用料に加えて違約金を請求されるなど、手痛い出費となってしまうでしょう。
あくまでも納車待ちと想定される期間だけを最低限カバーする、短期間契約のリース利用に留めるべきといえます。
まとめ
この記事では、カーリースでは納車までの時間がかかることが多いという点と、納車待ちの間をどのように凌ぐかという点について解説してきました。
基本的にカーリースでは、納車待ちの間に代車が出ることはありません。
そのため、どうしても納車待ちの間も車を使いたいという場合には、別の手段で車を準備する必要があります。
この記事を参考にして、納車待ちの間、レンタカーや短期間のカーリース、カーシェアなどの選択肢の中から、自分にはどの選択肢がよいのかについて検討してみてください。
この記事の監修者
ctn-magazine
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