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カーリースの審査基準とは?ブラックリスト入りしても借りられるリースはある?


カーリースの審査基準とは?ブラックリスト入りしても借りられるリースはある?

カーリースを利用しようとした際に、見逃せない前提条件となるのが「審査」です。

リース契約の代金を払うだけのお金はあるのに、審査に落ちてしまってカーリースを契約できなかったという話を見聞きしたことがあるかもしれません。

あるいは、自分自身がそのような経験をしてしまったという場合もあるでしょう。

このカーリースの「審査」では実際にどのような点が審査されているのか、審査の甘いカーリースはあるのかなどについて、この記事で解説します。

カーリースの「審査」とは?なぜ審査があるの?

まず、カーリースを利用しようとしたときに、当たり前のように登場する「審査」という言葉ですが、そもそもカーリースの契約における「審査」とは何なのでしょうか。

一般的に審査といえば、不動産の契約やクレジットカードの新規契約の際に目にすることが多いでしょう。

カーリースの審査は、これらの審査と似通う部分があります。

カーリースの「審査」とは

カーリースの契約においては、契約申し込みの後に申し込みをした人物についての審査が行われます。

この審査に通過しない場合、一般的にカーリース契約を締結することができません。

カーリースにおける審査では、申し込みをした人物がカーリース契約を締結する相手としてふさわしいかという点についての審査が行われます。

詳しい審査基準は後ほど解説しますが、一般的に、リース契約満了までの間の支払いについて滞ることがないかなどの点が重要なポイントとなります。

なぜカーリースの利用に審査があるのか

車を購入したり、レンタカーを利用したことがあるという方は、そもそもカーリースになぜ審査があるのかという点に疑問を持つかもしれません。

カーリースに審査が必要な理由には、大きく分けて2つあります。

まず1つは、カーリース契約が長期間にわたってリース代金を支払ってリース契約を維持するものだからという点です。

そしてもう1点は、カーリース契約は基本的に、契約途中での支払金額の変更ができないからという点です。

つまり、毎月一定の金額を確実に長期間にわたって支払い続けることができる申込人でなければ、カーリース契約は成り立たないのです。

このような理由から、カーリース契約には審査が必要となっています。

審査のないカーリースはあるのか?

不動産契約やカード契約などの広告で、「審査なし」を謳うものを見たことがある方も多いでしょう。

確かに審査がなくそれらのサービスを利用できることは魅力的です。

しかし、カーリース契約に関しては、基本的に「審査なし」でリース契約を締結することはありません。

ただし、後に詳しく解説しますが、審査基準は個々の契約によってその厳しさが異なるため、独自の審査基準で審査を行っているリース会社も存在します。

カーリースの審査基準

では、カーリースの審査基準では申込んだ方のどのような点について審査を行うのでしょうか。

また、それらのポイントにどのような基準を設けているのでしょうか。

以下には、カーリースの契約を行う際の審査について、その代表的な審査基準の例を解説します。

収入

これまでカーリースを申し込んだことがない方や、具体的に自分が審査されるという経験をしていない方にとっても、最もイメージしやすい審査基準が「収入」でしょう。

結局のところ、カーリースの契約において審査が必要であるのは、申し込みをした人物が確実にリース契約期間中にリース料金を支払ってくれることを担保したいのであり、重要となるのは資金、つまり収入面であるということになります。

これはどのリース会社においても、申込んだ人の収入の確認は必須と考えてよいでしょう。なお、収入については「収入がある」というだけではやはり審査の判断としては難しく、たとえばリース料金を賄ったうえで、なお生活を送るだけの十分な収入があるという判断まで行われると考えるほうが無難です。

つまり、収入が1円でもあれば審査に有利ということにはならないという点には注意を要します。

就業有無・仕事内容・勤務実態

先の「収入」の項目とも関係していますが、もう一つ重要な要素が「就業有無」「仕事内容」「勤務実態」の3点です。

収入や資産があれば、そうした点は考慮する必要がないのではないか?と疑問に思う方もいるでしょう。

しかし、カーリースという契約の特殊性を考えると、これらの点が重要であることがわかります。

カーリースは長期間にわたって、カーリース利用料金を支払い続けなければならない契約です。

そうすると、申込をした方の資産や収入が一時的に多かったとしても、それは就業によって得られたものではなく、一時的な収入であった場合には、年月が経つにつれてリース料金の支払いが困難になってしまう可能性があります。

そうすると、カーリース契約を締結するには不相応となる可能性が高いということです。

また、仕事内容や勤務実態についても、ある企業に所属していることにはなっていても、休職中で実は給与収入がない、在籍はしていてもほとんど出社の機会がなく給与を受け取れていないというような実態がある場合には、先に解説した内容と同様に、審査においては厳しい評価となる可能性が高いということです。

支払い計画

カーリースの料金を確実に支払い切ることができるかどうかという点については、申し込む人の支払い計画も重要です。

直近に転職や退職などを控えているという場合はわかりやすい事例といえますが、人が収入を得ていくという過程にはさまざまなことがあります。

カーリースの料金の支払いが滞るような事態をリース会社は避けたいわけですから、収入の中で、どのようにしてカーリースの料金を賄うのか、支払いを続けていくのかという点をしっかり計画を立てておく必要があります。

もちろん、この支払い計画は現実的なものでなければ意味がありません。

収入が上がる目途もたっていない状態で、これぐらいの時期になれば余裕で払えるだろう、というような甘い目算だけを考えていても、それは支払い計画ができているとはいいがたいという判断になることは間違いないでしょう。

あくまで現実的に可能な支払い計画を策定しておく必要があります。

信用情報と債務履歴

審査の場面で、申し込みをした方にもっともわかりづらいと感じられるのが信用情報と債務履歴です。

まず債務履歴については、これまでの借り入れやローン、割賦販売などの利用履歴です。

こうした借り入れやローン、キャッシング、割賦販売を利用すること自体は何ら問題のないことですが、問題となるのは返済が滞った履歴があることです。

こうした履歴があると、その記録が「CIC」「JICC」と呼ばれる信用情報機関に登録されます。

これらの情報についてはカーリース会社が確認できることを知っておきましょう。

詳細は後ほど詳しく解説します。

カーリースの審査を通過しやすい人とは?

ここまでは、カーリース契約において審査基準でどのような点がチェックされるかということを解説してきました。

では、ここからは実際にカーリースの契約を申し込んだ際、どのような人がカーリースの審査に通過しやすいのかについて解説します。

安定した収入が得られる仕事・勤続年数の長さ

まず、これはクレジットカードや不動産などでの審査と同様になりますが、「安定した収入が得られる仕事」に、「長く勤めている」ことが挙げられます。

「仕事」と一口に言っても、こうした審査では「安定性」が重視されます。

つまり、毎月一定程度の金額は最低でも保証されているという安定性です。

良いときは高収入であるものの、そうでないときは無収入に近いというような不安定な仕事の場合、申し込む方の経済状況に関わらずリース契約の料金は発生することから、リース会社としては料金の未払いの危険性がよぎることになります。

また、勤続年数の長さは、勤め先を頻繁に退職してしまい無収入になる危険性が高いか、そうでないかを判断するうえで重要なポイントです。

ひとつの会社に長く勤めている方は、それが審査に有利に影響する可能性が高いといえます。

土地・不動産・持ち家住みなど資産がある

収入とは別に「資産がある」という方も、審査においては有利に扱われる可能性が高いといえます。

資産とはたとえば、土地・家屋などの不動産がそれに該当します。

資産として所有しているという認識はなくとも、たとえば持ち家に住んでいる、自分名義の家に住んでいるというケースでは、それが「資産」とみなされるため、審査においては有利に影響するでしょう。

もちろん、資産として自宅以外に不動産を所有している、賃貸用物件を保有しているなどのケースも同様です。

税金などの滞納がない、借金・ローン・キャッシングがない

先の信用状態の項目とも関わりますが、「滞納がない」ことも重要です。

これは、一般的に買い物や不動産取引などで支払う毎月の返済だけのことではなく、税金などの公共料金の滞納についても同じことが言えます。

あくまでカーリース会社の意図は、毎月一定額をリース料金として支払ってもらうということが前提であり、生活費、買い物、まして税金などを滞納しているということになれば、リース料金の支払いはさらに優先順位が低く位置づけられてしまう危険性をはらんでいます。

このようなことから、税金などの滞納がないという方もまた、審査に通過しやすい特徴を持っているといえます。

審査で見られる「信用情報」とは?ブラックリストとは?

さて、ここまで解説してきた内容で、カーリース契約の際の審査で見られる審査基準、そして審査に通りやすい方の特徴を見てきました。

しかしその中で繰り返し出てきた「信用情報」という単語には聞き慣れないという方も多いでしょう。

また、こうした話題において「ブラックリスト」という言葉も聞いたことがあるけれど、内容について詳しく理解しているわけではないというケースもあるでしょう。

そこで、ここからは「信用情報」と「ブラックリスト」について解説します。

信用情報とは?

まず、信用情報とは、クレジット、ローンなどの契約の際に扱われる個人の情報のことを指します。

その内容は、顧客のこれまでの取引事実が記載されています。

この信用情報には、契約内容のほか支払状況などの取引事実が記載されており、とくに重要視されるのが債務のある契約における「強制解約」や「債務整理」「長期延滞」などの、いわゆる「金融事故情報」です。

この金融事故情報が信用情報に載ることを「ブラックリストに入る」ということを言います。

多くのクレジットカード、ローンなどの契約の場面では、ブラックリストに入っている、つまり金融事故歴が信用情報から確認できる顧客については契約を見送ることになるため、金融事故を起こした場合には契約などの行動が制限されることを意味しています。

ブラックリスト入りした場合にはカーリースは利用できない?

では、ブラックリスト入りした場合には、カーリースは絶対に利用できないのかというと、必ずしもそうではありません。

そもそも、カーリース会社は必ず信用情報を使って審査をするわけではなく、カーリース会社が独自に定めた基準によって審査を行うので、信用情報を見ない(照会しない)ケースもあります。

また、ブラックリストに掲載された金融事故は、完済や破産から一定期間(5~7年)程度で削除されます。

「ずいぶん昔に金融事故を起こしたが、それ以降は問題ない」という場合には、ブラックリストがカーリースの契約において問題とならないケースもあるでしょう。

ブラックリスト掲載者がリースを利用する方法についてはこちら

審査が甘いカーリースはある?

では、カーリース会社によっては「審査が甘い」というところもあるのでしょうか。

一般的にクレジットカードやローンなどは、信販会社を通じて信用情報を照会するため、ブラックリストに載っている顧客への対応はおおむね同じとなります。

しかし、カーリースの場合には必ずしもそうではありません。

審査の厳しさはリース会社によって異なる

まず大前提として、先に解説したようにカーリース契約の場合には、カーリース会社が独自に審査を行うという特徴があります。

つまり、同じ条件の顧客がカーリース契約を申し込んだとしても、別の会社であれば審査を通過する事例がありえるということです。

審査が緩いのか厳しいのかを事前に顧客の側が知ることは難しい面もありますが、少なくとも審査の厳しさが違うという情報を知っているだけで、ある一社で断られたからといってカーリース契約そのものが難しいと判断する必要がないことを知ることができます。

条件付きでカーリースを利用できるケースもある

また、カーリース会社には、信用情報に何らかの問題がある場合に、別の条件を付けてカーリースを利用できるというケースもあります。

たとえば、ブラックリスト(信用情報)を確認するものの、仮にブラックリストに載っている方であっても、資産がある場合や連帯保証人を用意できる場合には契約を認めるというような事例が代表的です。

審査なしでカーリースを利用することはできる?についてはこちら

まとめ

カーリース会社の「審査」は、言葉だけを見れば厳しい審査が行われてしまうかのように考えがちですが、実際にはカーリース会社ごとに独自の基準で審査を行っています。

ブラックリスト入りしているからといって、必ずしもカーリース会社の審査に通らないというわけではありません。

もちろん信用状態を高める努力は重要ですが、担当者とよく打合せをしたり、必要に応じて担保となる資産や連帯保証人を用意するなどしながら審査に臨むのがよいでしょう。

この記事の監修者

ctn-magazine

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