残価額とは?リースとローンの違いと仕組みをわかりやすく解説
残価額とは、車の購入や利用時に設定される将来的な車両価値のことで、月々の支払いを抑える上で重要な要素です。
この残価額を活用した代表的な方法に、カーリースと残価設定ローンがあります。
どちらも新車に手軽に乗れる選択肢ですが、その仕組みや所有権の扱いは大きく異なります。
この記事では、残価額の基本的な意味から、リースとローンの違い、それぞれのメリット・デメリットまでを解説し、自分に合った車の乗り方を見つけるための情報を提供します。
目次
そもそも残価額とは?契約満了時の車両価値のこと
残価額とは「残存価額」の略称で、契約満了時点での車に残っていると予測される価値(下取り価格)を指します。
この価格は、数年後の市場価値を予測して設定され、一般的に中古車市場で人気のある車種やグレードは高く、逆に人気のない車種は低く設定される傾向にあります。
車の購入や利用の際には、車両本体価格からこの残価額をあらかじめ差し引きます。
そして、残りの金額を契約月数で分割して支払うことで、月々の負担を軽減する仕組みが成り立っています。
残価は、契約する会社やプラン、車の状態によって変動するため、契約内容をよく確認することが不可欠です。
残価額が関わる代表的な2つの車の乗り方
残価額を設定することによって、月々の支払いを抑えながら車を利用できる方法として、「カーリース」と「残価設定ローン(残クレ)」の2つが代表的です。
どちらも車両本体価格から残価を差し引いた金額を基に支払額を算出するため、一般的な自動車ローンよりも月々の負担を軽くできます。
しかし、カーリースは月額料金で車を借りる「賃貸」に近く、残価設定ローンは車を購入するための「ローン」であるという根本的な違いがあります。
それぞれの仕組みや特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った方法を選択することが大切です。
カーリースにおける残価設定の仕組み

カーリースは、契約者が希望する車をリース会社が代わりに購入し、契約者は月々定額の料金を支払うことでその車を利用できるサービスです。
月々のリース料金は、車両本体価格から契約満了時の残価を差し引き、その金額を契約月数で割って算出します。
この料金には、車両代金のほか、登録諸費用や契約期間中の自動車税、自賠責保険料などが含まれていることが一般的です。
契約者は、まとまった初期費用を用意することなく新車に乗り始められ、契約満了時には車を返却するか、新たな契約で別の車に乗り換えるといった選択肢があります。
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残価設定ローン(残クレ)における仕組み

残価設定ローンは、車両本体価格から数年後の残価をあらかじめ差し引き、残りの金額を分割で返済していく自動車ローンの一種です。
カーリースと同様に、残価を据え置くことで月々の返済額を低く抑えることが可能です。
ただし、据え置いた残価に対しても金利が発生する点には注意が必要です。
契約満了時には、「車をディーラーに返却する」「残価を一括または分割で支払って車を買い取る」「新しい車に乗り換える」という3つの選択肢から、その時の状況に合わせて柔軟に選べます。
所有権が異なる!カーリースと残価設定ローンの決定的な違い

カーリースと残価設定ローンの最も大きな違いは、車の所有権が誰にあるかという点です。
カーリースの場合、車の所有者はリース会社であり、契約者はあくまで使用者という位置づけになります。
そのため、車検証の所有者欄にはリース会社の名前が記載されます。
一方、残価設定ローンでは、ローンを完済するまでの間、所有者はディーラーや信販会社となり、契約者は使用者として登録されるのが一般的です。
そして、契約満了時に残価を支払って車を買い取れば、所有権を自分名義に変更できます。
カーリースの残価設定を利用するメリット

カーリースで残価設定を活用することには、経済的な負担を軽減できるというメリットがあります。
月々の支払額を抑えられるだけでなく、初期費用が不要な場合が多いため、まとまった資金がなくても新車に乗り始めることが可能です。
また、契約満了時の手続きもシンプルで、車の処分に関する手間を省ける点も魅力です。
ここでは、カーリースが持つ具体的なメリットについて詳しく解説していきます。
月々の支払いを安く抑えられる

カーリースを利用する大きなメリットの一つが、月々の支払いを安く抑えられる点です。
車両本体価格から残価を差し引いた金額を基に月額料金が算出されるため、車両価格の全額を分割で支払う一般的な自動車ローンと比較して、毎月の負担が軽くなります。
さらに、月額料金には自動車税や自動車重量税、自賠責保険料などの維持費が含まれているプランが多く、車検や税金の時期に大きな出費が発生する心配がありません。
これにより、毎月の支出が安定し、家計の管理がしやすくなります。
頭金なしで新車に乗れる場合が多い
多くのカーリースサービスでは、頭金や初期費用が不要なプランが用意されています。
通常、車を購入する際には、車両代金の一部を頭金として支払ったり、登録諸費用などの初期費用が必要になったりしますが、カーリースではこれらの負担なく新車に乗り始めることが可能です。
貯蓄にあまり余裕がない場合や、手元の資金を他のことに活用したいと考えている人にとって、これは大きなメリットとなります。
初期費用を気にすることなく、気軽に新しいカーライフをスタートできるのが魅力です。
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契約満了時の手続きがシンプル

契約満了時の手続きが非常にシンプルな点も、カーリースのメリットです。
契約期間が終了したら、基本的には利用していた車をリース会社に返却するだけで全ての手続きが完了します。
自分で中古車として売却先を探したり、複数の業者と査定額の交渉をしたりといった手間は一切かかりません。
もし新しい車に乗り換えたい場合も、再度リース契約を結ぶことでスムーズに次の車に乗り継ぐことが可能です。
将来の車の処分方法について考えたくない人にとって、非常に便利なシステムとなっています。
カーリースの残価設定で注意すべきデメリット

月々の支払いを抑えられるなど多くのメリットがあるカーリースですが、利用する上で注意すべきデメリットも存在します。
特に、車の使い方に関する自由度が低くなる可能性がある点は、事前に理解しておく必要があります。
契約満了時の車両価値を維持するためのルールが設けられていることが多く、これらを守れない場合は追加費用が発生するリスクもあるため、契約内容をしっかりと確認することが重要です。
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走行距離や車両のカスタマイズに制限がある

カーリースでは、契約満了時の残価を保証するため、年間の走行距離に上限が設定されていることがほとんどです。
この上限を超えて走行した場合、契約満了時に超過料金を請求される可能性があります。
また、車はリース会社からの借用物であるため、内外装の改造やカスタマイズは原則として禁止されています。
ペットの同乗や喫煙が制限される場合もあるなど、車の使い方に一定の制約がかかることを理解しておく必要があります。
自分好みに車を使いたい人にとっては、不便に感じるかもしれません。
契約期間中の解約は原則できない

カーリース契約は、3年や5年などの契約期間中の途中解約が原則として認められていません。
リース料金は、契約期間の総額を月割りで支払う仕組みになっているため、自己都合での解約は基本的に不可能です。
もし、転勤や病気といったやむを得ない事情で解約せざるを得なくなった場合でも、残りの期間のリース料金に相当する高額な違約金を一括で支払う必要があります。
自身のライフプランを考慮し、無理のない契約期間を設定することが大切です。
残価設定ローン(残クレ)を利用するメリット

残価設定ローンは、月々の返済負担を抑えつつ、将来的に車を所有することも視野に入れられる購入方法です。
一般的な自動車ローンよりも月々の支払額を軽減できるため、希望の車種に手が届きやすくなるメリットがあります。
また、契約満了時にはライフスタイルの変化に合わせて車の乗り方を柔軟に選択できるのも特徴です。
ここでは、残価設定ローンを利用する具体的な利点について詳しく解説します。
一般的な自動車ローンより月々の返済額を軽減できる

残価設定ローン最大のメリットは、一般的な自動車ローンに比べて月々の返済額を低く設定できる点です。
車両本体価格の全額ではなく、将来の買取保証額である残価を差し引いた金額を分割で支払うため、毎月の負担が軽くなります。
これにより、予算的に厳しいと感じていたワンランク上の車種や、オプションを充実させたグレードの車も検討しやすくなります。
月々の支出をコントロールしながら、希望の車に乗れる可能性が広がる点は大きな魅力です。
契約満了時に車の乗り方を柔軟に選べる
契約満了時に、その時点でのライフスタイルやニーズに合わせて車の扱い方を柔軟に選択できることも、残価設定ローンのメリットです。
主な選択肢として「新しい車に乗り換える」「現在の車を返却してローンを終了する」「残価を支払って車を買い取る」の3つが用意されています。
例えば、家族が増えた場合はより大きな車に乗り換え、逆に車が不要になった場合は返却するという選択が可能です。
将来の生活設計が不確定な場合でも、契約満了時に最適な判断を下せます。
最終的に車を自分のものにできる可能性がある

残価設定ローンは、契約満了時に据え置いた残価を一括、または再度ローンを組んで支払うことで、その車を完全に自分の所有物とすることが可能です。
カーリースとは異なり、あくまでも購入を目的としたローンであるため、気に入った車に長く乗り続けたいという希望を叶えられます。
最終的に自分のものになるため、走行距離の制限やカスタマイズの制約も比較的緩やかです。
車を資産として所有したい、愛着を持って乗り続けたいと考える人にとって、この点は大きなメリットになります。
残価設定ローン(残クレ)で注意すべきデメリット

月々の支払いを抑えられる残価設定ローンですが、利用する際にはいくつかのデメリットも理解しておく必要があります。
特に、金利の総支払額が割高になる可能性や、契約満了時に予期せぬ費用が発生するリスクは注意すべき点です。
これらのデメリットを把握せずに契約すると、結果的に経済的な負担が増えてしまうこともあります。
契約前に注意点をしっかりと確認し、総合的に判断することが大切です。
金利の総支払額が高くなる傾向がある

残価設定ローンでは、毎月返済する元金部分だけでなく、契約終了時まで据え置かれる残価部分にも金利がかかります。
そのため、車両本体価格の全額を借り入れる一般的な自動車ローンと比較して、金利の総支払額が高くなる傾向にあります。
月々の返済額が低いというメリットに目が行きがちですが、最終的な支払総額で比較すると、必ずしもお得とは限りません。
契約前には、金利や支払総額をシミュレーションし、全体のコストを把握しておくことが重要です。
契約満了時に追加費用が発生するリスクがある

契約満了時に車を返却または乗り換える場合、車両の状態によっては追加費用が発生するリスクがあります。
契約時に定められた走行距離の上限を超過していたり、内外装に規定以上の傷や損傷があったりすると、車の査定額が保証されていた残価を下回り、その差額分(追い金)を支払わなければなりません。
事故による修復歴がある場合も同様です。
契約時の状態を維持できるよう、日頃から丁寧な運転とメンテナンスを心がけないと、想定外の出費につながる可能性があります。
【目的別】カーリースと残価設定ローン(残クレ)の選び方

カーリースと残価設定ローンは、どちらも残価を設定することで月々の支払い負担を軽減できる便利なサービスですが、その特性は大きく異なります。
車の維持費をコミコミにして支払いをシンプルにしたいのか、それとも将来的に車を所有したいのかなど、自分の目的やライフプランによって最適な選択は変わってきます。
ここでは、どのような人にどちらの方法がおすすめなのかを具体的に解説しますので、自分に合った選び方の参考にしてください。
車の維持費を月額料金にまとめたい人にはカーリースがおすすめ

毎月の支払いを一定にし、家計管理をシンプルにしたい人にはカーリースがおすすめです。
カーリースの月額料金には、車両代金のほかに、毎年の自動車税、自賠責保険料、プランによっては車検費用やオイル交換などのメンテナンス費用まで含まれていることが多くなっています。
そのため、車検の時期や納税の時期にまとまった費用を用意する必要がなく、突発的な出費に悩まされることがありません。
車の維持に関する手続きや支払いを一本化し、手間をかけずに車を利用したいと考える人にとって、非常に合理的な選択肢です。
いずれは車を所有したいと考えているなら残価設定ローン

月々の支払いは抑えたいけれど、最終的にはその車を自分のものとして所有したいと考えている人には、残価設定ローンがおすすめです。
契約満了時に残価を支払うことで、車を買い取って所有権を自分名義にできます。
気に入った車に長く乗り続けたい場合や、自分好みにカスタマイズを楽しみたい場合にも、所有権を得られる可能性がある残価設定ローンが向いています。
車を単なる移動手段としてだけでなく、愛着を持って所有したいという気持ちがあるなら、この方法を選択するのが良いでしょう。
まとめ
残価額とは、契約満了時における車の予測価値であり、これを車両本体価格から差し引くことで月々の支払いを抑える仕組みです。
この仕組みを利用した代表的な方法が、カーリースと残価設定ローンです。
カーリースは、税金やメンテナンス費用を含んだ定額料金で車を借りるサービスで、支出を平準化したい人におすすめです。
一方、残価設定ローンは、月々の返済を抑えつつ、最終的に車を買い取る選択肢も残したい人に適しています。
それぞれのメリットとデメリットを正しく理解し、自身の車の使い方や将来設計に照らし合わせて、最適な方法を選択することが求められます。
この記事の監修者
ディープラス編集部
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