カーリースは3年だけ契約できる?購入のほうがお得?
車は日常生活において活用シーンの多い、まさしく「足」となるものです。
しかし、すべての方が必ずしも車を利用しているとは限りません。
また、車を利用する頻度もさまざまです。
この記事では、車を利用する上でのカーリースという選択肢、そしてカーリースを3年という期間限定で契約する場合について解説します。
目次
3年だけ車を使いたい!どんなシーンがある?
車を毎日利用している方にとっては、車を期間限定で利用するという状況は今一つイメージできないかもしれません。
しかし、期間限定で車を利用するシーンというのは、実は少なくありません。
以下には、例として3年など期間を限定して車を利用したいというシーンについて解説します。
出張や単身赴任
まず、すでに会社などで働いている方にとっては「出張」や「単身赴任」などのケースが、期間限定で車を利用したいシーンとして想像しやすいでしょう。
出張も1日で終わるものばかりではなく、数日〜1か月など、やや長期に渡って現地に滞在しなければならないケースもあります。
また、単身赴任においては、数か月から数年単位になることも珍しくありません。
このようなケースにおいては、もちろん車を購入するという選択肢もありますが、期間限定で車を利用するというカーリースも有力な選択肢となるでしょう。
大学や専門学校などで在学中のみ車がほしい
大学や専門学校に在学している学生にとっても、車は重要な移動手段・運搬手段となることがあります。
学生は学校と自宅との間で車を利用するケースは少ないかもしれませんが、大学などでの研究・学問活動で車を利用する場合もあるほか、アルバイトなどの仕事をしている場合には、さらに車を利用するシーンは多いといえます。
しかしながら、卒業に就職を控えている学生にとっては、その時点で車を購入することがベストな選択とは言い切れないケースがあります。
このような事情を持つ学生にとっても、カーリースは良い選択肢となるでしょう。
新車購入までの”つなぎ”として使いたい
車を利用する上では、車を購入することが一般的に一番想像しやすい選択肢です。
しかし、新車を購入したいと思っていても、新車の購入にはそれなりのまとまった資金が必要となります。
車体本体の価格が高額になりがちであることはもちろんのこと、車に搭載する設備や駐車場、登録・納税などにかかる費用、保険などを含めると、当初の想定よりも高額となるケースも珍しくありません。
このようなとき、今すぐに車は必要であるものの、新車を購入するほどのまとまった資金が用意できていないという場合には、いったんカーリースで車を利用できる状態にし、新車の購入ができる資金の蓄積を準備していくという選択肢もあります。
カーリースとはどんな契約?3年契約はできる?
先の項目で解説したように、車を利用するという選択肢としては、カーリースという手段があります。
しかし、カーリースという契約が実際にはどのようなものであるのかというポイントや特徴を把握しておかなければ、カーリースを選択肢に上らせることは難しいでしょう。
以下には、カーリースとはどのような契約であるのかについて解説します。
カーリースとはどんな契約?
まず、カーリースとはどのような契約であるのかについて解説しましょう。
カーリースは、よく知られているレンタカーなどと同様に、車を借りて利用することができるサービスの一種です。
カーリースはリース会社が車を購入し、車体代金・車検費用などを合計して契約期間で割り、それを月額料金として借り手に支払ってもらうという形式の契約です。
プランにより異なる部分はありますが、基本的にはカーリースは契約期間が終了すると車はリース会社に返却する契約プランとなっていることが多く、契約者は車の所有権はリース会社にあるままとなり、契約者に所有権が移らない契約となっていることが一般的です。
レンタカーとの違い
レンタカーとカーリースの最も大きな違いは、支払っている金額の種類の違いと契約期間です。
カーリースの契約期間についてはレンタカーより長い期間を想定している契約となります。
そして支払う金額の違いは、レンタカーはあくまで「レンタル料」という位置づけの料金ですが、カーリースの料金は、車両本体の購入価格、車検代、保険料などを合算した金額を契約期間で割ったものを「月額利用料」として支払っています。
カーシェアとの違い
近年では、従来から選択肢にあがりやすかったレンタカー・カーリースのほかに、カーシェアも普及してきています。
カーシェアとは、登録を行った会員同士で車を共同使用するというサービスです。
比較的費用を抑えやすいという傾向にあり、また利用する期間がレンタカーよりもさらに短いという傾向にあります。
そのため、普段はあまり車を利用しないものの、利用時間は極めて短いというようなケースの利用者では、カーシェアのほうが適しているといえるでしょう。
購入した場合との違い
契約期間が数年単位など比較的長くなるカーリースの利用を検討するシーンでは、やはり車を比較的長く利用する想定である可能性が高いでしょう。
このようなケースでは、車の購入との比較をするケースもあるでしょう。
車の購入と長期カーリースとの大きな違いは、購入の場合には最終的に車は自分のものとなる一方、廃車や納税、保険などあらゆる手続きを自分で行わなければなりません。
カーリースの場合には、一般的には契約期間終了後はリース車をリース会社へ返却するため自分のものとはならない一方、廃車などの手続きはほとんどがリース会社が行ってくれます。
カーリースで3年契約はできる?他の期間の契約は?
カーリースの利用を検討する上で、契約期間は重要なポイントです。
カーリースの契約期間について、以下に詳しく解説します。
カーリースは基本的に長期契約となる
先の項目でも触れたように、基本的にカーリースはレンタカーなどの場合と比較して、長期契約となるものです。
その期間はさまざまですが、基本的には年単位での契約が多いといえるでしょう。
中でも、選ばれやすいプランは3〜5年程度の契約期間です。
3年契約
まず、3年契約という契約のパターンを見てみましょう。
3年間という期間は、新車購入の代金を貯めるというケースでも、単身赴任などのサイクルから考えても利用しやすいでしょう。
また、4年制大学の学生が2年から利用するというケースもあります。
3年契約は比較的バランスのよいプランであるといえます。
1年・短期の契約
1年を含めて、3年に満たない契約期間は、カーリースでは「短期契約」の区分になります。
カーリースで1年などの短期契約が選ばれるケースは、比較的短期の単身赴任や家のリフォームなどで一時的に別の場所に滞在する上で車が必要になったなどのケースが多いでしょう。
ただし、短期契約のカーリースは新車が選べないというケースが多く、中古車のカーリースとなるケースが多いといえるでしょう。
5年契約
5年契約は、カーリースの中でも長期契約となる契約です。
新車のカーリースでは5年契約も珍しくありません。
一方、先に解説したように、中古車のカーリースの場合には長期契約とならないケースがあるため、5年契約を選択する場合には新車を選ぶことになると考えておいたほうが間違いないでしょう。
3年だけ車を使いたいならカーリースと購入とどっちがよい?
先の項目では、カーリースの具体的な契約期間を解説しました。
それでは、3年間だけ車を使いたいという期間を限定しての利用の場合、カーリースと車の購入のどちらがよいのでしょうか。
もちろん、どちらの選択肢にもメリット・デメリットがあります。
こちらではメリットとデメリットについて解説します。
3年契約のメリット
まずは、3年契約でカーリースを利用する上でのメリットについて解説します。
カーリースを3年契約する場合には、以下のようなメリットがあります。
車の状態を良好に保ちやすく、原状回復費も抑えられる
まず注目するべきは、3年という契約期間です。
車は日常的に利用するものであり、さすがに10年間まったく車を消耗させずに利用するというのは困難です。
しかし、3年であれば事故や損傷などもなく利用できる可能性が高いといえるでしょう。
車の状態を悪化させないことは、所有している車でももちろん重要とはなりますが、カーリースの場合も、契約終了時の残価精算に影響するため重要となります。
総支払額を抑えられる
先の項目で解説した「残価精算」という用語は、カーリースにおいて、車を購入する場合と比較して総支払額を抑える効果を持ちます。
カーリースでは契約終了時点の車の価値をあらかじめ車体価格から引いた上で車体価格を月額利用料として分散で支払います。
契約終了時の車の損傷具合などが契約時点の残価を下回る場合には、追加の支払いが必要となりますが、そうでない場合には追加支払いは必要ありません。
そのため、3年という比較的車の価値を保ちやすい期間でのカーリースは、車を損傷させないという前提の上で、残価分の総支払額を抑えられる可能性が高いというメリットがあるのです。
契約期間が短いので最新モデルに乗り続けられる
車に乗る上では、最新モデルに乗りたいという意向を持つケースもあるでしょう。
このような場合には、3年という契約期間は都合の良いものとなるでしょう。
車はシーズンごとに新しい車種が発売されるものですが、3年であれば比較的、常に新しい車種に乗り続けられると考えられます。
車検が不要
カーリースを利用する上でのメリットの一つに、さまざまな手続きの手間を削減できるというものがあります。
その中でも代表的なのが、車検です。
車検は大きな費用負担となる以外にも、自ら車検の予約、車検をする場所を探すなどさまざまな手間が生じます。
カーリースの場合、まず車検費用は月額利用料に含まれているために新たな費用負担が生じないほか、車検の手続きに関してもリース会社から指示がある場合がほとんどで契約者にはほとんど手間が生じないというメリットがあります。
3年契約のデメリット
上記のように、3年契約にはさまざまなメリットがあります。
その一方で、3年契約のカーリースにももちろんデメリットがあります。
以下に、具体的なデメリットについて解説します。
月額料金が長期契約に比べ高くなる
まず、カーリースを3年契約とする場合の代表的なデメリットが月額料金です。
カーリースの月額料金の考え方は、基本的に長期間であるほど安くなります。
つまり、3年契約という短期契約の場合には、長期契約と比較して月額料金が高額となる可能性があるといえます。
中途解約の違約金が高額になる可能性がある
カーリース契約というのは、この記事でも解説したように、契約期間を定めて、該当の契約期間で車体価格で割って月額利用料を算定します。
そのため、基本的には中途解約というものは認められません。
中途解約をする場合には、違約金を支払う必要があります。
そして、契約期間が短期である3年の場合には、この中途解約の違約金が通常よりも高額となるケースがある点には注意が必要です。
残価が発生する恐れがある
先に解説した残価精算については、事故などで車が損傷していない場合に精算が生じないという点ではメリットとなります。
しかしながら、車が損傷してしまったケースでは、やはり契約終了時に残価精算が生じる可能性があります。
3年という期間に車を損傷せずに利用する自信がない場合には、特に注意が必要です。
中古車リースだと費用が抑えられる
なお、中古車のリースの場合には、新車のカーリースの場合と比較して、さらに費用が抑えられる可能性が高いというメリットがあります。
カーリースで3年契約を検討する場合には、中古車のリースも選択肢に含めてみるのもよい選択肢でしょう。
ただし、中古車のリースは最新モデルに乗れない、モデル選択肢が限られるなどのデメリットがある点には注意が必要です。
車を購入する場合
カーリースではなく、車を購入するという選択肢もあります。
車を購入する場合には、新車・中古車という選択肢がありますが、3年で利用をやめるのであれば、中古車のほうが現実的であるかもしれません。
3年の利用後に別の場所で車を使う予定であるならば、購入した車を運搬する必要があることにも注意が必要です。
また、カーリースであれば、契約終了後に車を返却して終了ですが、購入した場合には車を再度売却したり、廃車にしたりする手続きが必要です。
まとめ
この記事では、車を3年だけ利用するというケースにおいて、カーリースを3年利用することができるかどうか、そして3年という契約期間でカーリースを利用する際の注意点、メリット・デメリットについて解説してきました。
カーリースを3年という短期で利用する場合には、さまざまなメリットがありますが、カーリースという契約形態をとることによるデメリットももちろんあります。
メリット・デメリットをよく比較し、3年間どのような形で車を利用するのかについて、この記事を参考にしてみてください。
この記事の監修者
ctn-magazine
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