中古車の納車連絡がこない!遅れる理由と今すぐできる対処法
中古車を契約し、納車を心待ちにしているにもかかわらず、販売店から一向に連絡が来ないと不安になるものです。
納車が遅れることには、販売店側の事情から購入者側の手続きまで、様々な理由が考えられます。
この記事では、中古車の納車までにかかる平均的な日数から、連絡が来ない場合に考えられる原因、そして今すぐ取るべき具体的な対処法について解説します。
さらに、今後のトラブルを未然に防ぐための信頼できる販売店の見極め方も紹介します。
目次
まずは確認!中古車購入から納車までにかかる平均的な日数

中古車の購入契約から納車までにかかる期間は、一般的に1週間から2週間程度が目安とされています。
ただし、この期間は車の状態や購入時期、手続きの進捗によって変動します。
例えば、車検が残っており、整備箇所が少ない車両であれば比較的早く納車される傾向にあります。
一方で、整備に時間が必要な場合や、名義変更に必要な書類の準備に手間取ると、3週間から1ヶ月以上かかることもあります。
いつ納車されるか気になる場合は、まずこの平均的な日数を念頭に置き、自身のケースが大幅に遅れているのかを判断する基準としましょう。
なぜ?中古車の納車連絡がこないときに考えられる5つの理由

楽しみにしていた納車日を過ぎても連絡なしの状態が続くと、何か問題が起きたのではないかと心配になります。
納車遅れの背景には、販売店側で発生している作業の遅延や、購入者自身の手続きに関連する問題など、いくつかの要因が潜んでいる可能性があります。
単純な連絡漏れというケースもあれば、予期せぬトラブルが発生していることも考えられます。
ここでは、中古車の納車連絡がこない場合に想定される主な5つの理由について、それぞれ詳しく見ていきます。
販売店の整備や点検作業が遅れている

中古車は購入者の手元に渡る前に法定点検や納車前整備が行われます。
この過程で当初の想定よりも整備に時間がかかっている可能性があります。
例えば点検中に予期せぬ不具合が見つかり交換が必要な部品の取り寄せに日数を要するケースです。
特に希少な車種や年式の古い車では部品の在庫がなく調達が難航することも考えられます。
また決算期や連休前などの繁忙期には整備工場が混み合い作業スケジュール全体が遅延することも少なくありません。
販売店としても万全の状態で引き渡すために作業を行っているためやむを得ず遅れが生じている状況が考えられます。
自動車ローンの審査に時間がかかっている

自動車ローンを利用して中古車を購入した場合、信販会社による審査が長引いていることが納車遅延の原因となる場合があります。
ローンの審査は販売店ではなく信販会社が行うため、販売店側で進行をコントロールすることは困難です。
申込者の信用情報の確認に時間を要したり、提出された情報に確認事項が生じたりすると、通常よりも審査期間が延びることがあります。
ローン審査が完了し、承認が得られなければ、販売店は車両の名義変更手続きを進めることができません。
そのため、審査の遅れが直接的に納車までの全工程の遅延につながってしまいます。
購入者側が提出した書類に不備が見つかった

納車の遅れは、購入者側が提出した必要書類の不備が原因であるケースも少なくありません。
中古車の名義変更には、印鑑証明書や住民票、車庫証明書といった公的な書類が必要です。
これらの書類に記載された住所や氏名に誤りがあったり、印鑑証明書の有効期限(通常は発行から3ヶ月)が切れていたりすると、手続きが完全に停止してしまいます。
また、委任状に押印した印鑑が印鑑証明書のものと異なっているといった単純なミスも、手続きを滞らせる原因となります。
販売店から書類の再提出を依頼する連絡があったものの、それに気づいていない可能性も考えられます。
遠方の店舗から車を取り寄せている

購入契約を結んだ中古車が、契約した店舗とは別の場所、例えば系列の他店舗やオークション会場などに保管されている場合、車両の輸送に時間がかかることがあります。
遠方の拠点から車を取り寄せる際には、陸送業者の手配が必要となり、輸送スケジュールや天候、交通状況によって到着までに日数を要します。
特に、大型連休や悪天候が重なると、陸送に予期せぬ遅延が生じることもあります。
車両が店舗に到着してから納車前整備や点検が開始されるため、輸送にかかる時間はそのまま納車までの期間に影響を与えます。
契約時に車両の保管場所を確認しておくと、納期の目安が立てやすくなります。
販売店の人員が不足していて対応が追いつかない

販売店の内部事情、特に人員不足が原因で連絡や作業が滞っている可能性も考えられます。
営業担当者や整備士、事務スタッフの数が限られている店舗では、一人ひとりが抱える業務量が多くなりがちです。
特に、週末や月末、決算期などの繁忙期には、多くの顧客対応や事務処理に追われ、個別の進捗連絡が後回しになってしまうことがあります。
これは意図的なものではなく、単純に業務が追いついていない状況です。
担当者が多忙を極めているために、進捗の報告や納車スケジュールの再調整に関する連絡が遅れてしまっているケースも想定されます。
中古車の納車連絡がこない時に今すぐ取るべき対処法
販売店からの連絡なしで納車が遅れている状況では、ただ待っているだけでは不安が増すばかりです。
このような時は、受け身の姿勢から一歩踏み出し、自ら行動を起こすことが重要です。
感情的にならず、冷静に現在の状況を把握し、今後の見通しを立てるための具体的なステップを踏む必要があります。
まずは販売店に事実確認を行い、契約内容を再確認することから始めましょう。
ここでは、納車連絡が来ない際に、購入者が今すぐ取るべき具体的な対処法を解説します。

まずは販売店の担当者に進捗状況を問い合わせる
納車連絡が来ない場合、最初に行うべきことは販売店の担当者に直接連絡を取ることです。
電話やメールで、現在の進捗がどうなっているのか、そして、いつ頃納車できそうかの見通しを丁寧に尋ねてみましょう。
この際、感情的に催促するのではなく、「納車を楽しみにしているのですが、現在の状況を教えていただけますでしょうか」といったように、冷静かつ穏やかな口調で問い合わせることが円滑なコミュニケーションにつながります。
単に遅延の理由を追及するのではなく、今後の具体的なスケジュールを確認することを目的として、現在の車両の状態や手続きの進み具合を具体的に質問することが大切です。
契約書に記載された納車予定日を再度チェックする
販売店に連絡する前に、手元にある売買契約書を改めて確認しましょう。
契約書には、納車予定日が記載されているはずです。
この日付が具体的な年月日か、「〇月下旬」のような幅を持たせた表記になっているかを確認します。
この納車予定日は法的な拘束力を持つものではない場合もありますが、販売店との話し合いにおいて重要な基準となります。
もし記載された予定日を明らかに過ぎているのであれば、その事実を基に問い合わせることで、より具体的な説明を求めやすくなります。
口頭での約束だけでなく、書面に記載された内容が正式な合意事項であるため、正確な情報を把握しておくことが重要です。
今後の具体的なスケジュールを改めて確認する
担当者と連絡が取れた際には、今後の見通しについて具体的なスケジュールを再設定してもらうことが重要です。
「もうすぐです」「できるだけ急ぎます」といった曖昧な返答で終わらせず、具体的な日付を確認しましょう。
例えば、「整備はいつまでに完了しますか」「名義変更の手続きはいつ頃になりますか」「最終的な納車日はいつになりますか」といったように、各工程の完了予定を明確にしてもらうことが大切です。
これにより、販売店側にもスケジュールを意識させることができ、今後のさらなる遅延を防ぐ効果も期待できます。
確認した納車日やスケジュールは、口約束だけでなく、メールなどで記録として残しておくと安心です。
納車が大幅に遅れた場合、契約のキャンセルは可能なのか?

納車が当初の予定から大幅に遅れている場合、契約のキャンセルを検討することもあるかもしれません。
しかし、原則として一度成立した売買契約を、購入者側の一方的な都合で解除することは簡単ではありません。
ただし、契約書に記載された納期を正当な理由なく大幅に超過し、その遅延の原因が明らかに販売店側にある場合は、契約の解除が認められる可能性があります。
その際は、まず販売店に対して相当の期間を定めて履行を催告し、それでも納車されない場合に契約解除の意思表示をすることになります。
話し合いで解決しない場合は、国民生活センターや自動車公正取引協議会といった第三者機関に相談するのも一つの方法です。
【購入者側でできる】中古車の納車を早めるための3つのポイント

中古車の納車をスムーズに進めるためには、販売店に任せきりにするのではなく、購入者側も積極的に協力することが効果的です。
特に、契約後の手続きに関連する部分で、購入者が迅速に行動することで、全体のスケジュールを前倒しにできる可能性があります。
納車日を少しでも早めるためには、事前の準備が鍵となります。
ここでは、購入者側で実践できる、中古車の納車を早めるための3つのポイントを紹介します。
これらの準備を整えておくことで、手続きの停滞を防ぎ、円滑な納車につながります。
必要書類は事前に不備なく準備しておく
中古車の購入には、印鑑証明書、住民票、車庫証明書(普通自動車の場合)など、複数の書類が必要です。
これらの書類は、取得に市役所や警察署へ出向く必要があり、時間がかかることもあります。
特に車庫証明書は申請から交付まで数日を要するため、契約後すぐに手続きを開始することが望ましいです。
また、印鑑証明書や住民票には有効期限があるため、取得のタイミングにも注意が必要です。
書類に記載漏れや印鑑の押し間違いなどの不備があると、手続きが完全に止まり、納車日が遅れる直接的な原因となります。
提出前に不備がないか何度も確認し、迅速に販売店へ提出することがスムーズな納車につながります。
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自動車ローンを利用するなら事前審査を済ませておく
自動車ローンを利用して購入する場合、審査にかかる時間が納車までの期間に影響します。
ローン審査をスムーズに進めるためには、購入する車を具体的に決める前に、金融機関の事前審査を受けておくことが有効です。
事前審査は、年収などの情報から借入可能額の目安を把握するためのもので、これに通っていれば本審査も比較的短時間で完了する傾向があります。
事前審査を済ませておくことで、契約後の本審査で時間がかかり、納車日が遅れるという事態を避けられます。
販売店が提携する信販会社だけでなく、金利が低い傾向にある銀行のマイカーローンなども含めて検討し、早めに準備を進めておくと良いでしょう。
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任意保険の加入や切り替え手続きを早めに進める
車を運転するためには、自賠責保険とは別に任意保険への加入が不可欠です。
納車日当日から補償が開始されるように、事前に保険の契約手続きを進めておく必要があります。
初めて車を購入する場合は新規契約、乗り換えの場合は現在加入している保険の車両入替手続きを行います。
手続きには新しい車の車検証情報(車台番号や登録番号など)が必要になるため、販売店に車検証の写しを早めにもらえるよう依頼しておきましょう。
保険の手続きが遅れると、希望の納車日に車を受け取れなくなる可能性もあります。
複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容を比較検討する時間も考慮して、余裕を持って準備を始めることが大切です。
納車トラブルを未然に防ぐ!信頼できる中古車販売店の見極め方

納車連絡が来ないといったトラブルは、契約前の販売店選びの段階である程度回避できる可能性があります。
信頼できる販売店は、顧客とのコミュニケーションを重視し、契約から納車までのプロセスを透明性高く進める傾向があります。
一方で、説明が不十分であったり、評判が良くなかったりする販売店では、トラブルが発生しやすいかもしれません。
ここでは、安心して中古車を購入するために、契約前にチェックしておきたい信頼できる販売店の見極め方を紹介します。
納車予定日に関する説明の丁寧さなども重要な判断基準となります。
契約内容や納期について丁寧に説明してくれるか
信頼できる販売店の担当者は、契約内容や諸費用、納車までのスケジュールについて、購入者が完全に理解できるまで丁寧に説明を行います。
特に、納車予定日については、なぜその日数がかかるのか、具体的にどのような整備や手続きを行うのかを明確に説明してくれるはずです。
また、部品の取り寄せなどで遅延が発生する可能性がある場合は、そのリスクについても事前に伝えてくれるでしょう。
逆に、質問に対して曖昧な返答をしたり、契約を急かしたりするような場合は注意が必要です。
こちらの疑問や不安に真摯に向き合ってくれるかどうかは、その販売店の誠実さを見極める重要なポイントとなります。
過去の購入者からの口コミや評判は良いか
その販売店が信頼できるかを判断するために、第三者の意見を参考にすることは非常に有効です。
インターネット上には、販売店のレビューサイトや地図アプリの口コミ、SNSなど、実際にその店舗で車を購入した人の声が数多く投稿されています。
「納車までの連絡がこまめで安心できた」「納車予定日通りに引き渡してもらえた」といったポジティブな評価が多いかを確認しましょう。
逆に、「連絡が遅い」「説明と違う」といったネガティブな口コミが目立つ場合は注意が必要です。
全ての情報を鵜呑みにする必要はありませんが、多くの購入者が同様の意見を投稿している場合、それはその店の体質を表している可能性が高いと考えられます。
在庫車両の点検や整備の状況を明確に提示しているか
中古車の品質は一台一台異なるため、販売店が車両の状態や整備内容をどれだけ透明性高く開示しているかは、信頼性を測る上で重要な指標です。
優良な販売店は、車両の点検記録簿をきちんと保管・開示し、どのような整備を経て納車されるのかを具体的に説明してくれます。
例えば、納車前に行う整備項目をリスト化して提示したり、交換部品について詳しく説明したりする姿勢が見られるかどうかを確認しましょう。
整備状況に関する情報開示に消極的な場合、車両の状態に何らかの問題を抱えている可能性も否定できません。
整備体制がしっかりしていることは、結果的に正確な納車予定日の設定とスムーズな納車につながります。
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まとめ
中古車の納車連絡が来ない場合、まずは焦らず、契約書に記載された納車予定日と一般的な納車期間を確認することが第一歩です。
その上で、販売店の担当者に連絡を取り、冷静に進捗状況を問い合わせましょう。
納車が遅れる原因には、整備の遅れや書類不備など様々な理由が考えられます。
問題解決のためには、販売店との円滑なコミュニケーションが不可欠です。
また、購入者側で必要書類を迅速に準備することなども、スムーズな納車につながります。
今後のトラブルを避けるためには、契約前の段階で、説明が丁寧で評判の良い、信頼できる販売店を慎重に選ぶことが最も重要です。
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この記事の監修者
ディープラス編集部
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