車のオプションで本当に必要なものは?購入・リース時の選び方


車の購入やリースを検討する際、多くの人が悩むのがオプション選びです。
多種多様な選択肢の中から、自分にとって本当にいるものを見極めるのは簡単ではありません。
オプションの選択を間違い、後から後悔しないためには、それぞれの装備の役割を正しく理解し、自身のライフスタイルに必須かどうかを判断することが重要になります。
購入とリースでは選び方のポイントも異なるため、それぞれの特性を把握した上で、最適な選択をすることが求められます。
目次
車のオプションは主に2種類!それぞれの特徴を解説

車のオプションとは、標準装備以外に追加で選択できる装備や機能のことを指します。
このオプションには大きく分けて2つの種類があり、それぞれの意味や特徴を理解することが、賢い車選びの第一歩です。
具体的には、車両の製造過程で取り付ける「メーカーオプション」と、販売店で後から装着できる「ディーラーオプション」に分類されます。
以下の表で違いを説明しますが、どちらのオプションを選ぶかによって、注文のタイミングや後からの変更可否が異なるため注意が必要です。
製造時に取り付けるメーカーオプションとは?
メーカーオプションは、自動車メーカーの工場で車両を組み立てる際に、製造ライン上で直接組み込まれる装備品を指します。
代表的なものには、サンルーフ、先進安全装備、特定のボディカラーなどがあります。
これらは車の骨格や電子システムに深く関わるため、車両が完成した後から追加することはできません。
したがって、メーカーオプションを希望する場合は、必ず新車を注文する段階で選択する必要があります。
選択できるオプションは車種やグレードによってあらかじめ決められており、組み合わせに制約がある場合もあります。
後付けが不可能な分、慎重な検討が求められるオプションです。
販売店で後付けできるディーラーオプションとは?
ディーラーオプションは、車が工場から出荷された後、納車前のタイミングや納車後に販売店で取り付けられる装備品を指します。
フロアマット、ドアバイザー、ドライブレコーダー、カーナビゲーションシステム、エアロパーツなどがこれに該当します。
メーカーオプションとは異なり、後からでも追加装着が可能なため、納車後に必要性を感じてから検討することもできます。
また、販売店が独自に用意している商品も多く、選択肢が豊富な点が特徴です。
ただし、一部の装備は取り付けに専門的な作業を要するため、後付けすると工賃が別途発生する場合もあります。
【厳選】これだけは付けておきたい!おすすめの必須オプション
数あるオプションの中でも、安全性や利便性を大きく向上させる、付けておいて損はない装備が存在します。
ここでは、多くのドライバーにとって必需品とも言える、おすすめのオプションを厳選して紹介します。
これらの装備や品は、日々の運転をより安全で快適なものに変えてくれるため、車選びの際には優先的に検討する価値があります。
自分の運転スタイルや車の利用シーンを想像しながら、どの装備が必要かを確認してみてください。
運転の安全性を高めるセーフティ機能

近年、自動車の安全性は飛躍的に向上しており、その中心となるのが先進安全装置です。
衝突被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違いによる急発進を抑制する機能、車線逸脱警報システムなどは、万が一の事故を未然に防いだり、被害を最小限に抑えたりする上で非常に重要な役割を果たします。
これらのセーフティ機能は、標準装備として搭載される車種が増えていますが、より高度な機能や、特定の状況下でドライバーを支援するシステムがオプションとして用意されていることも少なくありません。
安心して運転するために、どのような安全機能があるのかを確認し、必要に応じて追加することをおすすめします。
快適なドライブに欠かせないカーナビやETC

カーナビゲーションシステムは、目的地までスムーズに案内してくれるだけでなく、リアルタイムの交通情報を基にしたルート検索や、オーディオ機能との連携など、ドライブを快適にする多彩な機能を備えています。
スマートフォンのナビアプリで代用する人も増えていますが、専用機はGPSの受信感度が安定しており、画面が見やすいという利点があります。
また、高速道路の料金所をキャッシュレスで通過できるETC車載器は、今や必需品と言えるでしょう。
特に長距離移動が多い場合、カーナビとETCは時間と手間の両方を節約してくれる重要な装備となります。
駐車が苦手な人に便利なバックカメラ・モニター

バックカメラやモニターは、車両後方の死角を映像で確認できるため、駐車時の安全性向上に大きく貢献します。
特にミニバンやSUVといった車体が大きい車種では、後方の視界が限られるため、その効果は絶大です。
モニターに表示されるガイドラインに合わせてハンドルを操作すれば、車庫入れや縦列駐車が格段に容易になります。
また、駐車スペース後方にいる小さな子供や障害物などをいち早く発見できるため、接触事故のリスクを大幅に軽減できます。
最近では、車両を上から見下ろしたような映像で周囲の状況を確認できるアラウンドビューモニターも人気を集めています。
両手がふさがっていても開閉できるパワースライドドア

パワースライドドアは、特に小さな子供がいるファミリー層や、多くの荷物を運ぶ機会がある人にとって非常に便利な装備です。
子供を抱きかかえている時や、両手に買い物袋を持っている時でも、スイッチ操作やキーのリモコンで簡単にドアを開閉できます。
一部の車両では、足先の動作でドアを開けられるハンズフリー機能も装着可能です。
この種の装備は、後からの装着が非常に困難、あるいは不可能なメーカーオプションであることがほとんどです。
ミニバンなどのスライドドアを持つ車両を選ぶ際には、定番のアクセサリーとして積極的に検討したいオプションの一つです。
本当に必要?後悔しないために検討したいオプション
車のオプションの中には、必ずしも万人向けとは言えないものも存在します。
特定のライフスタイルや価値観を持つ人にとっては満足度を大きく高める一方で、他の人にとっては不要な装備となり、「いらない」と感じてしまう可能性もあります。
例えば、標準装備の一部を意図的になしにする「レスオプション」という選択肢もあるほどです。
ここでは、採用するかどうかを慎重に検討したいオプションを紹介し、後悔しないための判断材料を提供します。
見た目の印象を大きく変えるエアロパーツ

エアロパーツは、車のフロント、サイド、リアに取り付けることで、外観をよりスポーティで個性的に演出するアイテムです。
ノーマルの状態とは一線を画す、自分だけのスタイルを確立したい場合に効果的です。
ボディのラインを強調したり、好みの色でアクセントを加えたりと、デザインの自由度が高い点が魅力です。
しかし、パーツを装着することで車高が低くなり、段差や駐車場の輪留めに気を使う必要が出てくる場合があります。
また、形状が複雑になることで洗車に手間がかかるという側面も考慮しなければなりません。
実用性よりもドレスアップを重視する人向けのオプションと言えます。
高級感を演出する本革シート

本革シートは、車内の雰囲気を一気に格上げし、高級感あふれる空間を演出します。
見た目の美しさだけでなく、体にフィットする独特の座り心地や、手触りの良さも大きな魅力です。
しかし、その一方でデメリットも存在します。
革の性質上、夏場は熱を吸収して蒸れやすく、冬場は冷たさを感じやすいという点です。
また、美しい状態を維持するためには定期的な手入れが欠かせません。
飲み物などをこぼした際にシミになりやすいことから、小さな子供がいる家庭ではためらうケースもあります。
高級な質感を求めるか、手入れのしやすさや実用性を取るかをよく考える必要があります。
車内に開放感をもたらすサンルーフ

サンルーフは、ルーフ部分に設けられた開閉可能な窓で、車内に明るい光を取り込み、開放的なドライブを楽しむことができます。
天気の良い日に開ければ、風を感じながら爽快な気分を味わえるほか、車内の換気にも役立ちます。
しかし、装着することで車両の重量が増加し、燃費にわずかながら影響を与える可能性があります。
また、構造上、経年劣化による雨漏りのリスクもゼロではありません。
夏場には直射日光によって室内の温度が上がりやすくなるため、シェードを閉めるなどの対策が必要です。
ほとんどサンルーフを開けない人にとっては、単に高価で重い窓になってしまうことも考えられます。
購入時とリース時で異なるオプションの選び方のポイント

車のオプションを選ぶ際には、その車をどのように手に入れるか、つまり購入するのかリースするのかによっても考え方が異なります。
新車を購入する場合は、オプション価格を含めた総費用を考慮する必要がありますが、カーリースでは月々の料金に組み込まれるため、初期費用を抑えながら高い装備を選べる可能性があります。
カタログを見ながら、それぞれの支払い方法の特性を理解し、自分の予算や車の使い方に合った賢い選択をすることが重要です。
新車・中古車購入時にオプションを選ぶ際の注意点
新車を購入する場合、最も注意すべきは後付けできないメーカーオプションの選択です。
サンルーフや先進安全装備など、必要なものは契約時に必ず申し込む必要があります。
フル装備にすると当然ながら車両価格は高くなりますが、人気のオプションは将来の売却価格(リセールバリュー)に好影響を与えることもあります。
車種ごとに人気の装備を調べておくと良いでしょう。
一方、中古車の場合は、希望のオプションが全て揃った車両を見つけるのは困難です。
基本的には前の所有者が選んだ仕様を引き継ぐことになるため、ある程度の妥協が必要になる場合が多いです。
カーリースでオプションを選ぶ際のメリット・デメリット
カーリースを利用する大きなメリットは、高価なオプションを付けても、その費用が月額料金に分割して含まれるため、初期費用を抑えられる点です。
これにより、購入時には予算の都合で諦めていたような上位グレードの装備も選択肢に入りやすくなります。
一方でデメリットとしては、リース契約期間中のオプションの変更や取り外しは原則として認められていないことが挙げられます。
また、契約満了時に車両を返却する際、契約内容に含まれない社外品の取り付けなどがマイナス査定につながる可能性もあります。
どのオプションが選択可能かはリース会社によって異なるため、契約前に詳細を確認することが不可欠です。
まとめ
車のオプション選びで後悔しないためには、まずメーカーオプションとディーラーオプションの違いを理解することが基本です。
その上で、衝突被害軽減ブレーキのような安全装備や、パワースライドドアのような日々の利便性を高める装備は優先的に検討すると良いでしょう。
一方で、エアロパーツや本革シートといった個人の趣味趣向が強く反映されるものは、自身のライフスタイルに本当に必要かを見極める必要があります。
フロアマットのように多くの人が選ぶものでも、純正品以外に多様なマットが存在します。
また、キャンプなどで役立つACコンセントのように、特定の用途で価値を発揮するオプションもあります。
カタログ情報だけでなく、試乗車で実際の使い勝手を確認するなど、多角的な視点で判断することが、満足のいく一台を選ぶための鍵となります。
この記事の監修者

ディープラス編集部
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