自社審査のカーリースは審査が甘いって本当？審査基準や審査通過の対処法も解説

「自社審査のカーリースなら審査が甘いって本当？」「審査通過の対処法が知りたい」そのようなお悩みを抱える方がいらっしゃるのではないでしょうか。

自社審査は、信販会社の審査に通過しやすいという評判があります。

しかしそもそも自社審査を行っているカーリース自体が少ない傾向にあるうえに、利用に際するデメリットを認識しておくことも大切です。

事前にメリット・デメリットを認識しておくと、審査や利用を開始してからの後悔を予防できるでしょう。

この記事では自社審査のカーリースは審査が甘いという噂が本当なのかどうか、そして自社審査のカーリースのメリットとデメリットについて解説します。

自社審査のカーリースは審査が甘い？

自社審査のカーリースは、特別審査が甘いといったことはありません。

独自に審査基準を設けている場合があるものの、審査そのものは一般的な審査と変わらない場合が一般的なためです。

自社審査とは、自社完結で行う審査を指します。

通常の審査では、カーリースを提供している会社が審査に関する業務を外部の業者に依頼します。

一方で自社審査は、自社内の人員で審査を完結させることが特徴です。

外部の業者に審査を依頼しないため、審査内容こそ同じであっても基準が異なる場合があります。

ただしカーリース会社ごとに基準は異なるため、必ず審査が甘いとは限りません。

よって自分自身の状況にあうかどうかで利用を検討することが大切です。

また、自社審査のカーリースには事前に審査結果を予想できる事前審査を導入している場合があります。

カーリースの審査が通過できるか不安な場合には、状況にあう自社審査や事前審査を利用しましょう。

自社審査のカーリースのメリットとデメリット

ここからは、自社審査のカーリースのメリットとデメリットを紹介します。

自社審査のカーリースのメリット

自社審査のカーリースには、4つのメリットがあります。

審査に通過しやすい

自社審査のカーリースは、一般的な信販会社よりも審査に通過しやすい傾向にあります。

審査内容は変わらなくても、審査基準が異なる場合があるためです。

独自の基準を定めるカーリースなら、一般的な審査よりも通過しやすい傾向にあります。

審査時間が短い傾向にある

自社審査の場合、自社内で審査が完結するため、一般的な審査と比べると審査時間が短い傾向にあります。

信用情報照会などで時間を消費するリスクが少ないことも魅力です。

納車が早い

自社審査だとカーリースは、在庫が存在する中古車をメインに利用します。

そのため、納車待ちの時間を低減できる可能性があります。

なるべく早めに車を入手したい人にもメリットが大きいです。

総量規制の対象外

総量規制とは、消費者の借り過ぎを予防するために借入額の上限を定めているルールを指します。

カーリースは、総量規制の対象外です。

そのため、他社で借入をしている人も審査に通過できる可能性があります。

車の購入でローンを組むのが難しい場合でも、カーリースであれば利用できる場合があるでしょう。

自社審査のカーリースのデメリット

自社審査のカーリースのデメリットは、車や利用方法の選択肢が減ることです。

なぜなら、自社審査のカーリースでは中古車をメインに扱っているからです。

新車ではないため、車種やグレードに希望がある場合には不満を感じる場合があります。

中古車だけが選択肢である都合上、利用金額や期間も制限があることが多いです。

そのため、幅広い選択肢から自分にあわせたプランニングをしたい人だと不満を感じる可能性があります。

自社審査のカーリースの主な審査基準

ここからは、自社審査のカーリースの主な審査基準を紹介します。

審査に関わる項目を知って、審査を受けるかどうかの判断材料にしましょう。

勤務情報

勤務情報では、勤続年数や職業を確認します。

目的は返済能力である収入の安定性を確認するためです。

そのため、年収が高くてもフリーターや自営業だと収入が不安定とみなされてしまい、審査に通過しにくくなるでしょう。

反対に、勤続年数3年以上の会社員・公務員の場合には特別年収が高くなくても審査通過に関してプラス評価となる傾向にあります。

また、勤続年数に関しては1年未満だと審査に不利になりやすいです。

しかしキャリアアップによる転職など、勤続年数が短くても不利にならないケースがあります。

勤務情報では主に職業と勤続年数で返済能力を確認するため、収入が安定している場合には有利です。

無職でカーリースを使う方法についてはこちら

年収

年収が低すぎる場合、返済能力が不足しているとみなされる場合があります。

カーリースの場合、年収200万円以上が一般的な目安です。

ただし、年収200万円未満だと利用できないといった明確な基準はありません。

利用金額によって目安年収は変動するため、あくまでも目安として参考にしましょう。

保有資産

無収入や収入が不安定でも、保有資産があれば審査に通る場合があります。

保有資産とは、持ち家や自動車などです。

万が一収入が不足したとしても、保有資産を手放せば料金を支払えると判断される場合があります。

持ち家は家自体を資産として判断されるため、住宅ローンが残っていても審査に有利です。

自動車の場合も、同様の考え方です。

保有資産はあくまでもプラスの審査基準であり、保有資産がなければ審査に通過できないといった内容ではありません。

カーリースの審査ではトータルで評価されるため、保有資産はあくまでもあればプラスに評価される項目といった位置付けで認識しましょう。

借入状況

借入状況では、現時点の借入状況を確認されます。

無理なく支払いができるかどうかの目安として、確認される項目です。

返済負担率30〜35％以下が基準となります。

返済負担率とは、借入総額が年収に占める割合です。

審査に影響しにくい目安は30～35％となるため、他社で借入をしている場合にはできる限り返済して3割未満に抑えるなどで対処しましょう。

しかし借入状況も目安となるため、支払う料金や年収の金額によっても審査に影響する範囲が異なります。

平均的な目安として返済負担率30〜35％と認識しましょう。

年齢

カーリースは長期にわたって利用するため、一定年齢以上だと審査を通過しにくくなる場合があります。

明確な基準はありませんが、一般的に車のローンが組める年齢は20歳から70歳までです。

上限は70歳である場合が多いため、70歳を超えるとカーリース審査も通りにくくなる傾向にあります。

カーリースの年齢制限についてはこちら

自社審査のカーリース審査の流れ

ここからは、自社審査のカーリース審査の流れを紹介します。

申し込み

自社審査の申し込みは、店頭または郵送で行える場合が多いです。

どちらの場合も審査の申し込み用紙に、必要事項を記入します。

審査の申し込み用紙を提出してから、審査が開始されます。

また、近年ではインターネット申し込みに対応しているカーリース会社も多いです。

インターネット申し込みに対応している場合、スマートフォンやパソコンから気軽に申し込みができるので、この場合は車種やプランを選択して、フォームやメールを送信しましょう。

審査

審査は、1週間程度要するのが一般的です。

ケースによっては本人確認書類や収入証明書などの提出が求められる場合があるため、店舗に確認して用意しておくと負担を低減できます。

審査結果の確認

審査結果は、郵送やメールなどで通知されます。

審査に通過している場合には、車種やプランを決めてください。

通過していなかった場合には、対処して再審査を受けるか別の方法を検討しましょう。

カーリースの自社審査に通らないときの対処方法

ここからは、カーリースの自社審査に通らないときの対処方法を解説します。

審査に落ちて悩んでいる場合に参考にしてください。

カーリースの自社審査に通らないときはどうすれば良い？

まずは、カーリースの自社審査に通らないときの対処法を解説します。

リース料金を安く抑える

リース料金を安く抑えると、収入を要因に審査を通過しにくくなるリスクを低減できます。

そのため再審査を受ける場合には、リース料金を抑えると審査を通過しやすいです。

リース料金は、車種やグレードによって変動します。

契約期間でも料金が異なるため、期間を長くして月々の支払いを抑えましょう。

家族に申し込みをお願いする

使用者本人の審査通過が難しい場合には、同居している家族に申し込みをお願いするのも対処法の一つです。

ただし契約者と使用者の関係性はカーリース会社によって捉え方が異なるため、不安がある場合には事前に確認しましょう。

家族に申し込みをしてもらう場合には、家族間での使用許可があるカーリース会社を選ぶ必要があります。

また、連帯保証人を立てると審査に通過しやすくなります。

安定した収入のある連帯保証人を立てると、一度落ちた後の審査でも通過しやすくなるためです。

連帯保証人は家族以外の第三者からでも選出できますが、契約者本人と同等の責任を負ってしまうため慎重に選出する必要があります。

頭金を用意する

カーリースの料金に頭金を用意すると、審査に通過しやすくなります。

カーリースは車の利用にあたって大きな費用を用意しなくて済むのがメリットですが、審査が通過できないときには頭金を用意するのも有効な方法です。

また、頭金の用意によって月々の支払いの負担を低減できます。

審査通過や支払いの負担に不安がある場合には、頭金を用意してみましょう。

カーリースの頭金についてはこちら

事前審査を行う

車の用意に急を要する場合には、事前審査を行って審査通過の目安をたてましょう。

本審査を受けてから落ちてしまうと、時間を消耗するためです。

事前審査で通過できたからといって必ずしも審査に通過できるわけではありませんが、初めてカーリースを利用する場合でも審査通過の目安を立てやすくなります。

限られた時間のなかでカーリースの審査を受ける場合には、事前審査を受けましょう。

ほかのカーリース会社に申し込む

自社審査のカーリース会社を利用している場合、独自の基準が定められています。

そのため、一社に落ちたとしても他のカーリース会社なら審査に通過できる可能性があります。

できうる対処を行っても、審査通過が難しい場合には他のカーリース会社で審査を受けるのも有効です。

審査に落ちた理由にまったく心当たりがない場合には、他のカーリース会社で審査を受けてみましょう。

虚偽の申告は厳禁

カーリースの審査では、虚偽の申告は厳禁です。

虚偽申告をすると、大きなリスクを背負うことになります。

虚偽の申告がバレずに審査を通過できたとしても、発覚した時点で契約の取り消しになる可能性があります。

また虚偽の申告が信販会社にバレてしまうと社内ブラックとなり、同社で注意人物とみなされる恐れがあるためです。

いくら審査を通過したい気持ちがあったとしても、虚偽申告によって長期的に信用を失う可能性があるため、絶対にしてはいけません。

審査がないカーリースは無い

カーリースは、審査があるのが原則です。

審査が甘いと噂されるカーリースはあったとしても、審査そのものは避けられません。

審査がないカーリースが存在しない理由は、使用者の支払い能力を確認するために審査を行うためです。

カーリース会社側からすれば未払いなどのリスクがあり、支払い能力を確認せずに契約するメリットはありません。

従って、審査はカーリース会社のリスク低減のために必要です。

審査がないカーリース会社があるとすれば、何かしらの問題を抱える可能性があります。

まとめ

この記事では、自社審査のカーリースは審査が甘いという噂が本当なのかどうか、そして自社審査のカーリースのメリットとデメリットについて解説しました。

審査が特別甘いカーリースはありません。

しかし、自社審査は審査内容は変わらなくても審査基準を独自に定めている場合があります。

一般的な審査と比べると審査時間が早くて納車までがスムーズな傾向にありますが、中古車を扱う性質上から一般的には選択肢が少ないです。

またもし審査に落ちた場合でも、リース料金を抑えたり頭金を用意したりするなどで対処できます。

メリットとデメリットを踏まえて、自社審査のカーリースを利用してみましょう。